吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2013年8月の読書リスト

いつまでも暑いですね。今年の夏は本当に厳しかったです。熱いって表現がぴったりですね。
今年は夏休みが取れたのでいつもの海で2泊3日、のんびりとリフレッシュできました。
まだまだ厳しい暑さが続きそうですが、がんばって乗り切りましょう!



2013/8/3読了
 /チャーチル 不屈のリーダーシップ
 ポール・ジョンソン
 チャーチルの政治家としての人生、実績を簡潔に知ることができる。ヒトラーとの対比がわかり易かった。
 巻末の解説はある意味、本編よりも楽しめました。危機にどのように立ち向かうか、日本の政治家に何が足りないのかがよくわかる一冊。



2013/8/6読了
 /リターン
 五十嵐貴久
 あの恐ろしい「リカ」が十年後に再登場。突っ込み所が多々ありながらも「リカ」の怖さで乗り切れた前作に比べ衝撃度はだいぶ減った感が。
 でも電車でマスクをしている背の高い女性を見かけてドキリとしてしまったが(笑)
 ラストは続編の可能性もあり得る展開だが、これ以上無理して繋げる必要はないかと。



2013/8/11読了
 /桜庭一樹短編集
 桜庭一樹
 最近遠ざかっていたので短編ならばと久しぶりに桜庭作品。
 桜庭作品の登場人物はいつも桜庭さん自身が如実に反映されている気がするが、
 この短編集も桜庭さんの姿がチラホラと見え隠れしているよう。突出して面白い作品はないが、どの作品にも心をザワつかせたりハッとするような部分がある。
「赤い犬花」は8月中に読むと効果的。



2013/8/15読了
 ::死神の浮力
 伊坂幸太郎
 久々の千葉が長編で再登場。ズレた会話に磨きがかかっていて楽しめた。
 娘を冷酷な方法で殺され、悪の権化のような本城に振り回される山野辺夫婦の復讐劇と心理描写から最後まで目が離せない。
 扱っているテーマは「死」だが、仄かな明るさを感じさせる読後感が良い。



2013/8/24読了
 /楽園のカンヴァス
 原田マハ
 「キネマの神様」では、知っている映画が多かったので非常に楽しめたが、
 絵画の知識に疎いので楽しめるだろうか?なんて思っていたが杞憂に終わりました。これも良作。
 ラストの筑前煮を前にしながら交わされる3世代の女性の会話、
 ティムの再会を心待ちにしている様子が微笑ましくてとても心地よい読後感だった。



2013/8/25読了
 ::すいか 1
 木皿泉
 夏になると観てしまうドラマ。今年はシナリオを読みながら観ている。
 文字で読むと聞き流していたセリフにも意味があることを見つけられるんだな。



2013/8/27読了
 ::すいか 2
 木皿泉、山田あかね
 初放映時から10年経つ。その時から木皿泉が夫婦ユニットと知らず夏になると録画していたDVDを見続けていた。
 夫婦ユニットと知り、二人のことを知り始めてからドラマを見るたび作者と重ね合わせることで違った世界が見えてきた。
 シナリオブックを読んでまた違う世界が見えてきた気がする。
 更に十年後のハピネス三茶を知ったことで、また少しこのドラマの見方が変化する予感。
 きっと自分が年齢を重ねる度、このドラマから小さな発見をし続けていくのだろう。



2013/8/31読了
 /総理の夫
 原田マハ
 原田さんはこれで三作目だが、本作はまるで漫画の原作か?と思わせるような作風なので、読みやすいにもかかわらずその軽さに戸惑った。
 理想的な政治家像を否定はしないが、ファンタジックすぎて。。。
 政治に興味を持ってもらうきっかけとして中学生や高校生にはいいかも。




8冊読了。