吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2018年4月の読書リスト

GWは例年通り、今のところ休み無く働いてます。いい天気なんだけどなあ。
せめて後半は休めるよう奮闘中。天気は悪いみたいだけど。
ちょっとひと段落ついたので今のうちに読書リストをまとめるぞ!っと、終わったら、
仕事発注のメールが2件増えてました(涙目)
さあ、どーよ。と思ったら見積もり依頼も追加だね。集中砲火だね。
GW中にゆっくり眠れる日を作ってみせるぜっ!と独り言。あははは(涙目)



 2018/4/1読了
 /兵
 木下昌輝
 決戦!シリーズが約半数を占めているので既読率が高かったが、「日ノ本一の兵」を
 探す旅をしている道鬼斎を配置することでひとつの作品のように仕上がっている。
 最初に配置された作品「火、蛾。」が木下さんらしい血生臭い妖しさを感じた。
 ラストは複雑な男たちの因縁を絡めてうまく纏めたなと思います。



 2018/4/5読了
 /「日本の伝統」の正体
 藤井青銅
 日本の伝統と言われるものの中には実はそれほど長い年月を経ていないものもあると
 いう雑学の寄せ集め本。
 どれくらい経過すれば伝統と呼ばれるようになるのかは曖昧だが、時代が変われば
 解釈や作法的なものも変わるわけで、これからも変わりながら生き残るナニガシが
 伝統という称号を得られるんだろうね。



 2018/4/12読了
 /地下鉄道
 コルソン・ホワイトヘッド
 19世紀初頭の奴隷制度が残るアメリカを舞台に自由を目指して逃亡する15歳の少女、
 コーラの物語。
 著者は実際にあった奴隷の逃亡を手助けする組織「地下鉄道」を、子供の頃は本当に
 地下鉄道があったと思い込んでいたらしく、それを小説に組み込んだことで、
 本来過酷な内容にもかかわらずファンタジックなテイストも感じさせる結果に
 なったのだろう。
 登場人物たちの短章も物語に厚みを持たせ、読後にじわじわと効いてきた。
 評判通り読み応えのある作品だった。



 2018/4/19読了
 /歴史の証人 ホテル・リッツ (生と死、そして裏切り)
 ティラー・J・マッツェオ
 パリのホテル・リッツを舞台に繰り広げられる人間模様とその歴史はまるで映画の
 ように煌びやかで驚きの連続。
 登場人物の豪華さは目を見張るが、ヘミングウェイをはじめとする破天荒な行動には
 アングリ。
 ノンフィクションなんだよね?と何度も確認したくなるように世界中の華やかな
 あらゆる分野の有名人が集い、暮らす。
 それはナチスドイツによるパリ占領後、ドイツ軍の拠点にされながらも続いていた
 不思議な世界。
 歴史って案外こんな場所で作られていくのかもしれないな。



 2018/4/28読了
 ::さざなみのよる
 木皿泉
 噛みしめるようにゆっくりと読んだ。
 いつも思うことだが木皿泉の紡ぐ言葉や情景は何の変哲もないのに、
 じんわりと響いてくる。
 読めてよかった。



5冊読了。