吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

木皿泉

木皿食堂(4)-毎日がこれっきり

著者:木皿泉出版社 : 双葉社 エッセイにしても小説にしても、日常を普通の言葉で表現しているだけなのに、 なぜか響いてくる。 いつも不思議に思う。 背伸びをしない等身大の自分を飾らずに語ることって案外難しいものだが、 そのあたりの描写の仕方がさら…

木皿食堂(3)-お布団はタイムマシーン

著者:木皿泉出版社:双葉社 読んでいたつもりだったが、読みそびれていたらしい。 これも文庫で気づく。 新聞等に連載されていたエッセイと藤野千夜さんとの対談で構成されている。 共感することが多いながらあまりに普段の生活に密着した部分からの クロー…

くらげが眠るまで

著者:木皿泉出版社:河出書房新社 木皿泉の初期作品のシナリオ本。年の差夫婦(イッセー尾形、永作博美)のちょっとした日常が描かれるシチュエーションコメディー。残念ながらこの作品は見ていないが、二人の顔や仕草が頭の中で綺麗に再生され楽しめた。既…

ぱくりぱくられし

著者:木皿泉出版社:紀伊國屋書店 脚本ユニット木皿泉の二人によるエピソードや思いが会話形式で進行するパート、妻鹿さんによるエッセイのパート、デビュー作のラジオシナリオ「け・へら・へら」の3部構成。本書の題名からまさか「ぼくのスカート」に関す…

カゲロボ

著者:木皿泉出版社:新潮社 児童書のような短編集ように見えるが、人間の持つ毒を描きながら赦しと癒しをも描く連作集となっている。相変わらず普通の言葉で紡がれる物語ではあるが、ちょっと違うテイスト。心の奥にある闇の描写は気持ちのいいものではない…

2019年2月の読書リスト

たった2~3日短いだけなのに他月と同じペースで考えてないか?と発注先への不満をここに書いても解決しないのだが、書いてみた。「Q10」の直後に読んだ「リハーサル」。内容のギャップに眩暈が(苦笑)ストーリー展開としては粗さを感じたが、「リカ」シリー…

2018年の15冊

本年もよろしくお願い致します。 2018年の読了数は70冊。分冊でも冊数に数えているので、作品数としては68冊。再読は1冊。長編が多かったので去年より下がったのは残念ですが、まあ良しとしましょうか。その中から2018年の15冊を選びました。いつもの通り順…

2018年4月の読書リスト

GWは例年通り、今のところ休み無く働いてます。いい天気なんだけどなあ。せめて後半は休めるよう奮闘中。天気は悪いみたいだけど。ちょっとひと段落ついたので今のうちに読書リストをまとめるぞ!っと、終わったら、仕事発注のメールが2件増えてました(涙目…

2015年6月の読書リスト

10年以上のお付き合いをさせて頂いている取引先の専務さんが読書家と判明。打合せ後に食事をしながら本に関する話しで盛り上がるなか、「今まで読んだ中でお勧めを100冊、リストにして下さい。絶対読みますから」との要望が。。。見積もり作業より大変じゃな…

2014年2月の読書リスト

他の月より短い2月なのに冊数を読めたのは、読み易い作品が多かったせいもあるが、何と言っても大雪の影響で動かない電車を待つ時間が長かったり、大雪の影響で仕事が思うように進まなくなったりしたおかげ?です。びっくりするぐらい忙しいのに、どうしよう…

2013年の印象的な本

2013年の読了本は82冊。昔のようにノンフィクションを楽しむ割合が増えた。そして海外作品も増えたと思う。いずれにしても長めの作品が多かったせいか読み応えのある作品にもたくさん出会った。とりあえず振り返って2013年の作品を10冊、無理やり選んでみた…

2013年12月の読書リスト

思っていたより読めなかったのが残念。読書時間がもっと欲しいけど、睡眠時間はもっと欲しい。 2013/12/6読了 /微生物ハンター、深海を行く 高井研 JAMSTECの研究者がやたら軽いノリで自分の切り拓いてきた研究をはじめ、 好きなことを語っている。 バイタリ…

2013年8月の読書リスト

いつまでも暑いですね。今年の夏は本当に厳しかったです。熱いって表現がぴったりですね。今年は夏休みが取れたのでいつもの海で2泊3日、のんびりとリフレッシュできました。まだまだ厳しい暑さが続きそうですが、がんばって乗り切りましょう! 2013/8/3読了…

2013年6月の読書リスト

5月の「いとう」さん祭りから直木賞と芥川賞候補が2作出ている。ダブルいとう受賞で「いとう」さん祭りが日本中に広がらないかな(笑) 2013/6/1読了 ::たまさか人形堂それから 津原泰水 一作目から比べると、ライトな感覚が増してしまった。会話やキャラが…

2013年4月の読書リスト

なかなかどうして。 2013/4/7読了 ::チューリングの大聖堂: コンピュータの創造とデジタル世界の到来 ジョージ・ダイソン 高等研究所に集められたアインシュタイン、チューリング、オッペンハイマーなど 多くの天才たちによって始まるデジタル宇宙の創世記を…

2012年7月の読書リスト

それにしても暑いですね。熱中症にはご注意を。 2012/7/5読了/二度寝で番茶木皿泉 いまだに年に一度は録画している「すいか」を観ている。 そして今でも三軒茶屋の近くを通ったり世田谷線を見るたび大塚愛の曲が頭に流れてくる。 あの大好きなドラマの脚本家…