吉祥読本

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銀河ヒッチハイク・ガイド

著者:ダグラス・アダムス
翻訳:安原和見
出版社:河出書房新社

 

傑作と謳われる作品は数多くあるが、この作品は大傑作と謳われている。
傑作の基準はもちろん人によって違うものだが、その傑作本を読んでこなかった理由は
読み始めてから思い出した。
これ、シリーズ物だったから遠ざけていたんですよね。
それも5冊。
なのに、うっかり勢いで買ってしまった。

前置きが長くなったが、読み始めからこれはドタバタ系のおバカSFなんだとすぐ理解できる。
皮肉っぽいイギリス流のジョーク好きな人には向いているのかもしれないが、
正直理解できない部分が多々あって頭に入ってこないことがあった。
この手の作品だと大法螺の大家、ラファティに近い気がするのだが、なんかぴんと来ない。
ラファティは好きなんだけど、この作家さんは乗り切れないもどかしさがありました。
ところどころ面白いってぞって感じはあるんですが。
主人公の家を取り壊される際のやり取りとかはかなり面白いんですけどねえ。
ギリギリのタイミングで危機を都合よく脱するシチュエーションの繰り返しを素直に受け入れられるかが分かれ道かも。
若い時なら洒落として楽しむ事も可能だったのかな?
大傑作かと問われれば唸るのみだが、シリーズ化するぐらい人気があるということはわかる人には傑作なんだと思います。
読むタイミングというか人を選ぶんでしょうね。きっと。

ただ、書かれた時代を考えると発想と展開はなかなかのものだと思います。

続きを読むかは、再び長考いたします。


2020/1/22読了