著者:シオドア・スタージョン
翻訳:大村美根子
出版社:東京創元社
先月「夢みる宝石」を読んだ勢いのまま同じく積んでいた本書にチャレンジ。
いきなり「ここに、そしてイーゼルに」でスタージョンの洗礼を受け途方に暮れる。
何冊も読んでいるのになかなか慣れない。。。
しかしその後の短篇はほぼ読み易く安堵。
SFではない作品が多くスタージョンの幅を感じるが、
描かれる様々な愛の物語はやはり「らしさ」を漂わせている。
思いもしない変化球が多いんだよなあ。
期待していた作品群とは趣きが違っていたが
好きな作品としては「きみなんだ!」 「ジョリー、食い違う」
「〈ない〉のだった―本当だ!」など、期待していなかった部類の作品が
好みとなった。
アホ作品の「〈ない〉のだった―本当だ!」はラファティ好きとしては
仕方が無いか(笑)
【収録作品】
「ここに、そしてイーゼルに」
「時間のかかる彫刻」
「きみなんだ!」
「ジョーイの面倒をみて」
「箱」
「人の心が見抜けた女」
「ジョリー、食い違う」
「〈ない〉のだった――本当だ!」
「茶色の靴」
「フレミス伯父さん」
「統率者ドーンの〈型〉」
「自殺」