吉祥読本

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僕らはそれに抵抗できない 「依存症ビジネス」のつくられかた

著者:アダム・オルター
翻訳:上原裕美子
出版社:ダイヤモンド社

 

今の時代がいかに依存症で覆われているかがよくわかる。
様々な依存症を具体例に説明されると自分もその依存症と無関係でいられないどころか既に侵食されていることに気づく。
デジタルドラッグによる依存症が世界に伝播していることは否定できない。
自分は関係ないと思っていても「いいね」が欲しくて無茶な行動を続けたりゲームがやめられず仕事や睡眠を犠牲にしていないか自問すると当てはまる人は多いのでは?
デジタルデバイスに接するタイミングはできるだけ遅いほうがいいとのことだが、ジョブズが自分の子供にiPadを使わせなかった事がそれを裏付けているような。。。


個人的な話だが、PCと一日中接していると気が滅入る。
仕事だから仕方がないができるだけPCから離れたい。
しかし、離れると今度はスマホで仕事のメールを確認する頻度が高くなる。
それは休みの日でも関係ない。
休みも時間も関係なく送られてくるメールに辟易しているが無視もできない。
これは依存症とは言えないかもしれないが気になって仕方がない。
気持ちでは画面すら見たくないのに無意識に確認している自分がいる。

せめて休みの日のメールチェック頻度は意識的に減らそうと思っているが、
どこまでできるのか。。。
就寝時のスマホとの距離はミュートのうえ、手が届かない場所に置いているのがせめてもの救いか。


ところで本書には脚注がたくさん付いているが、その解説がどこを探しても見つからない。
まあ引用先や出典を見てもあまり意味ないからいいか、注釈丸ごと落丁か?などと思って読んでいたが奥付のページに注釈用のWEBサイトがあることを発見した。
そのURLを見るとPDFファイルを参照するようだ。
わざわざダウンロードしてまで注釈を読むほどの熱意はないが、時代?だろうか。
何だかなあ。

 

2019/10/30読了