【奇想コレクション】
出る出ると予告されながら延ばし延ばしになっていた本書が先月ようやく出ました。そして奇想コレクションもこれにて最終、都合20冊のシリーズを無事読破でき、まずはメデタシメデタシ。 「たんぽぽ娘」は今やすっかり有名な作品になったようですが、この作家…
先月の二人じゃネットに続いて奇想コレクション2冊目のテリー・ビッスンの作品集です。今回の作品は「ふたりジャネット」に比べるとおとなしいというか風刺の強い作品が多い。 「平ら山を越えて」 大きな山の向こうへ向かうトラックの運転手とヒッチハイカー…
「熊が火を発見する」「アンを押してください」「未来からきたふたり組」「英国航行中」 「ふたりジャネット」「冥界飛行士」「穴のなかの穴」「宇宙のはずれ」「時間どおりに教会へ」 以上9編 まずはなんといってもヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞、…
19編と既読の奇想コレクションで最も作品数が多いかな?と調べたら「蒸気駆動の少年」が23編だったから第2位。 短い分読みやすいが、それでも理解しきれない作品がチラホラ。雰囲気的には似通った作品もあって、途中、食傷気味になったが(苦笑)こんな奇想も…
ウ~ン、題名とはうらはらの内容。奇想コレクション読破まであとわずかとなってきてだいぶ慣れてたと思ったんですがいやはや侮れません。著者が子供の頃からやばいクスリにドップリ浸かった体験が十二分に発揮された作品にグッタリ。翻訳者も相当苦労したよ…
読む前には想像していませんでしたが意外にも「剣と魔法」の世界が多くて驚きました。ファンタジックかつブラックな隠し味は絶妙ですが、読むのに苦労する作品もチラホラ。文体に硬質な印象を受ける作品もあり翻訳者との相性の問題かもしれません。(翻訳者…
子供を視点の真ん中に据え、侵略もの、異星人との交流、ホラーめいたもの、特殊な能力者など多岐にわたる世界を描いているのだが、著者は学校の教師をしていた経験があり、教師としての視点、女性、母親としての視点から全編をとても優しく包み込んでいます…
今年初の奇想コレクションです。10篇中半分が天才猫ガミッチシリーズからということで、表紙を含めて猫だらけの作品です。他の作品にも猫がちょっとだけでてきたりするので猫好きさんにはたまらないでしょう。作者は猫好きだけあって猫の仕草の描写が目に浮…
奇想コレクションの読破を目指し、ひと月一冊ペースで読むことを今年の目標の一つにしていました。自ら勝手に課したノルマではありますが、何とか今年12冊目の奇想コレクションの感想をアップすることができました。このペースだと来年の夏に読破できそうで…
都会に潜む“洋梨形の男”の恐怖を描いた傑作ホラーの表題作をはじめ、身勝手な男が痩身願望の果てに“猿”に取り憑かれる「モンキー療法」、変わり果てた昔の友とのおぞましい再会譚「思い出のメロディー」、ひとりの作家の内面に巣くう暗黒をあぶり出す「子供…
短編は「分解された男」とはちょっと印象が違って意外と切れ味がありました。スタージョンと同じような印象を受ける作品がいくつかありましたがクスリとさせてくれる明るさを仄かに感じさせてくれます。 「ごきげん目盛り」「ジェットコースター」「願い星、…
奇想コレクション中、最多の3タイトルを占めるスタージョンも、これが最後。大事に積んであったのですが(笑)そろそろガマンができなくなりました。SFというよりはミステリ色が強かったです。 「取り替え子」は初読のはずですが既読感がありました。子供を…
奇想コレクションとしては珍しく表題が作品名ではありません。色を題名に絡めた短編集シリーズ(他に白と赤)と銘打っているようです。全作品を通して思うことは、あまりにも説明がないこと。いきなり知らない世界に投げ込まれ、一体何が起きているのかを理…
先に「祈りの海」を読もうと思っていながらなかなか手が伸びず先に奇想コレクションから手を付けました。 色んな分野が網羅されているのでグレッグ・イーガンの作風を絞り込む事は難しいですが短絡的に判断するとハードSFを得意とすると思われます。ただホラ…