著者:ジョージ・オーウェル
翻訳:高橋和久
出版社:ハヤカワepi文庫
「民主主義の死に方」を読んだ後にはやっぱりこの作品がいいのではないかと思い、
今更ながら読みました。
ディストピア作品を読むと必ずと言っていいほど、また現在の某大国の状況を伝える
時にもよく引き合いに出される作品なので内容は推察できていたし
衝撃を受けるほどのことはありませんが、だからといって古臭さも無く、
普遍性のある作品だったことがよくわかります。
世界情勢やインターネットの普及により、かえってこの小説が身近に、
むしろ現実味を増しているわけで、読んだふりをしなくて良かった。
「ニュースピーク」に関する文章は当初難解に感じたが、よく読むと成程ね~と
感心するところもあった。
二重思考に関しては、普通に遠い昔から世界中で蔓延している気がするのだが。
2019/03/24 読了