吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2017年の15冊

本年もよろしくお願いいたします。

 

さっそく2017年をざっと振り返ります。
2017年の読了本は78冊。これでも昨年よりは増えたのですが、80冊越えしたかった。
毎年10冊と銘打っては優柔不断でそれ以上の選択をしてきたので今年は部門分けしてみました。
順位付けではなく、読了順です。同じ作家は1冊のみとします。
各部門10冊にすると78冊から20冊選ぶことになるので。。。



●ノンフィクション部門 5冊

 

 読み応えのある作品が多かったです。

 

・「バブル:日本迷走の原点」 :永野健
 2017/3/2読了
 過去を振り返ることは大事ですね。



・「いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件」 :大崎善生
 2017/3/18読了
 犯人があまりにひどくて忘れてはいけない事件です。



・「バッタを倒しにアフリカへ」 :前野ウルド浩太郎 
 2017/9/18読了
 とにかく熱く、楽しく。がんばれ!



・「銀翼のアルチザン 中島飛行機技師長・小山悌物語」 :長島芳明
 2017/10/16読了
 有名無名関係なく仕事に打ち込む人たちの姿を知るのは刺激的。



・「路地の子」 :上原善広
 2017/11/20読了
 怖いくらいパワフルな人物に圧倒されました。



※自伝、評伝として良かったので別途残しておきます。
・「家康、江戸を建てる」「屋根をかける人」
 共に門井慶喜じゃないか。でもビジネス書としても面白い。

 

・「SHOE DOG」(フィル・ナイト)
 池井戸作品の「陸王」も読むと共通点もあって面白い。




●小説部門 10冊

 

 宮内悠介、佐藤亜紀エドワード・ケアリーの集中読みが今年の特徴です。
 1人1冊を選ぶのが難しかったけど、デビュー作の選択が多いせいか新作率が低いです。

 

・「ウインドアイ」 :ブライアン・エヴンソン
 2017/2/3読了
 やっぱ好きなタイプの作家です。



・「敵の名は、宮本武蔵」 :木下昌輝
 2017/3/26読了
 武蔵の敵の目線は面白く、ハード。



・「世界が終わるわけではなく」 :ケイト・アトキンソン
 2017/3/28読了
 不思議というか怖いというか。



・「バルタザールの遍歴」 :佐藤亜紀
 2017/4/8読了
 今年になって6冊一気読みしたが、平均点が高かったなあ。



・「望楼館追想」 :エドワード・ケアリー
 2017/4/16読了
 アイアマンガー3部作の世界がこの1冊に集約されています。とにかくクセが強い!



・「グールド魚類画帖」 :リチャード・フラナガン
 2017/5/31読了
 この世界観は苦しくもどっぷりと浸かっていたかった。



・「盤上の夜」 :宮内悠介
 2017/7/6読了
 この作家さんも今年6冊一気読み。色々な引き出しと裏付けのある厚み感がいい。



・「AX アックス」 :伊坂幸太郎
 2017/7/30読了
 久しぶりに伊坂作品を選びました。文句なしに好きな作品です。



・「母の記憶に」 :ケン・リュウ
 2017/9/23読了
 前作より中国色が強くなったけれど、どの作品も味わい深い。



・「服従」 :ミシェル・ウエルベック
 2017/10/31読了
 初読み作家さんだが、ノンフィクションのような読み応え。




●特別にもう一冊
・「H・P・ラヴクラフト:世界と人生に抗って」 :ミシェル・ウエルベック
 2017/12/18読了
 ウエルベックを一冊挙げているので入れませんでしたが、キングの序文も良かったので
 別途残します。



結局4冊オーバーしている感じですが、いつも通りの優柔不断ということで。

 

今年も面白い作品に出会えますように。