とにかく寒い。寒すぎる。
再読も悪くないと思える1月だった。それにしてもキナ臭い題名の作品が多いな~。
モリミーだけでは希釈できない感じ?
再読も悪くないと思える1月だった。それにしてもキナ臭い題名の作品が多いな~。
モリミーだけでは希釈できない感じ?
読んでいることに気付く。
ただ、面白い作品が多かったのは確かだし、再読したい作品もあったので継続すると
決戦!シリーズとは違い同じ作家であることで文体に統一感があり、なおかつ題材が
ただ、面白い作品が多かったのは確かだし、再読したい作品もあったので継続すると
決戦!シリーズとは違い同じ作家であることで文体に統一感があり、なおかつ題材が
違うのに長編を読んでいるかのような印象を受けた。
結果、むしろ再読して良かった。
2018/1/7読了
::鎖と罠 - 皆川博子傑作短篇集
皆川博子
初期の短編集だけあって当然時代は感じさせるが、人間の心の奥に潜む残酷さ、
長きに渡る怨念(愛?)と狂気が不穏に描かれているあたり、さすが皆川博子。
その中にあって「疫病船」の絶望感と「聖夜」に出てくる伯母への嫌悪感が
いつまでも纏わりついてくる感じで印象的。
::鎖と罠 - 皆川博子傑作短篇集
皆川博子
初期の短編集だけあって当然時代は感じさせるが、人間の心の奥に潜む残酷さ、
長きに渡る怨念(愛?)と狂気が不穏に描かれているあたり、さすが皆川博子。
その中にあって「疫病船」の絶望感と「聖夜」に出てくる伯母への嫌悪感が
いつまでも纏わりついてくる感じで印象的。
繰り返し、ようやく読み終わりました。
今までの作品の裏話や苦悩だけではなく、父親や奥様との微笑ましい関係など
モリミーの色々な顔が垣間見え、共感したり小さく驚いたりとモリミーらしさを
今までの作品の裏話や苦悩だけではなく、父親や奥様との微笑ましい関係など
モリミーの色々な顔が垣間見え、共感したり小さく驚いたりとモリミーらしさを
存分に感じさせてくれ楽しめました。
人間関係は地味に面白かった。
ただ、柴田側の目線も欲しかったかな。
ただ、柴田側の目線も欲しかったかな。
特に拝郷家嘉の目線でどなたか書いてくれませんかねえ。
理由にした西側諸国の干渉を阻止するため等々あからさまに共産党を守るために
人民解放軍という
皮肉な名前を持つ軍隊(党軍)を強化している。
中国というシステムに蔓延る齟齬が冷静に整然と提示されていて分かり易い。
これら基本的な流れを知ったうえで中国とどのように付き合うべきか、
皮肉な名前を持つ軍隊(党軍)を強化している。
中国というシステムに蔓延る齟齬が冷静に整然と提示されていて分かり易い。
これら基本的な流れを知ったうえで中国とどのように付き合うべきか、
そして対処していくべきか考察する必要がある。
施薬院の面々の奮闘だけではなく、逃げ出す者もいれば意味のない宗教に頼る者、
この機に乗じて金儲けに走る者など人の心の中にある清濁が炙り出される。
老若男女、地位など関係なく襲い掛かる天然痘の猛威の様がグロテスクで容赦ない。
しかし目を背けたくなる描写が多いにもかかわらず、それでも読まずにいられない。
そして読めて良かったと思える作品だった。
老若男女、地位など関係なく襲い掛かる天然痘の猛威の様がグロテスクで容赦ない。
しかし目を背けたくなる描写が多いにもかかわらず、それでも読まずにいられない。
そして読めて良かったと思える作品だった。
2018/1/30読了
::とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢
ジョイス・キャロル・オーツ
文庫が出たので再読。いずれも人間の心の奥に潜む闇にヒリヒリさせられ、
ダメだとわかっている方に結局吸い寄せられしまう人間の弱さに嘆息する。
様々な悪夢に目を背けたくてもそれを許さないオーツの技巧はお見事。
全くテイストの違う「化石の兄弟」と「頭の穴」がやはり再読しても印象的。
::とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢
ジョイス・キャロル・オーツ
文庫が出たので再読。いずれも人間の心の奥に潜む闇にヒリヒリさせられ、
ダメだとわかっている方に結局吸い寄せられしまう人間の弱さに嘆息する。
様々な悪夢に目を背けたくてもそれを許さないオーツの技巧はお見事。
全くテイストの違う「化石の兄弟」と「頭の穴」がやはり再読しても印象的。
7冊読了。