吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

猪瀬直樹

昭和23年冬の暗号

著者:猪瀬直樹出版社:中央公論新社 「ジミーの誕生日」の改題と知らず再読。 ミステリーめいた展開で、マッカーサーや天皇家、その周辺の様々な人たちの 入り乱れる思惑は著者の推測を含むが面白い。 天皇家の存続や戦犯や戦犯から排除された人たちの背景…

2014年12月の読書リスト

長い風邪が治り、ドライアイからくる眼球からの出血も落ち着いた、と思っていたらPCが不調に。どうして12月は落ち着かないのだろう。 2014/12/4読了 ::決戦!関ヶ原 葉室麟/冲方丁/伊東潤/上田秀人/天野純希/矢野隆/吉川永青 最近読んだ山本兼一さんの関ヶ原…

2012年12月の読書リスト

2012/12/1読了/チェスの話 -ツヴァイク短篇選シュテファン・ツヴァイク 「本のおかわりもう一冊」で紹介されていて、故児玉清さんが大好きだった作品らしい。 狂気に包まれた社会背景によって産み出された小さな狂気と悲哀の物語たちを 取り憑かれたように読…

2012年3月の読書リスト

何とか今月中の更新に間に合いました。時間を作ると本を読むことに割いているので読書感想までなかなか手がまわりません。あと、着々と進んでいるのがダイエット。12月から体重が7キロ近く減ってます。特に努力はしていませんが、さすがにこのあたりで固定し…

感想を書かなかった本の記録 PART-4

引き続き(独立した)読書感想をアップしない本の備忘録として残す第四弾。小説率は一気にアップ! ★ 11月に読んだ本(11冊) ★ ●ヨーロッパ退屈日記 ::伊丹十三 2011/11/1 読了 ※気障だなあと思いつつそれが鼻につくこともない。おしゃれなエッセイで 若い…

感想を書かなかった本の記録 PART-3

引き続き読書感想をアップしない本の備忘録として残す第三弾。雑誌を一冊含みます。またまたちょっとだけ感想付きです。やはり題名を変えるべきか、と悩むも後に引けなくなってしまった(苦笑) ★ 10月に読んだ本(8冊) ★ ●日本軍のインテリジェンス なぜ情…

感想を書かなかった本の記録 PART-2

引き続き感想をアップしない本の備忘録として残します。今回は少々感想も添えます。(記事の題名に偽りありですな) ★ 9月に読んだ本(7冊) ★ ●黒船の世紀(下) - あのころ、アメリカは仮想敵国だった ::猪瀬直樹 2011/9/2 読了 ※猪瀬直樹の名著「昭和16年の…

感想を書かなかった本の記録 PART-1

読書は着々と楽しんでいますが、思うようにブログに時間が使えません。勉強だったり自己啓発だったりノンフィクションだったりなので感想が書き難い本が多いせいもあります。似たような本が多いので重複を避けるために感想をアップしない本だけ遡って備忘録…

マガジン青春譜―川端康成と大宅壮一 ::猪瀬直樹

イメージとして川端康成と大宅壮一を結び付けたことは無い。むしろ全く真逆な印象しかない。 川端作品はずっと昔に読んだきりだし、大宅に関しては一冊読んだきりである。 ただし、大宅壮一ノンフィクション賞に関しては興味がある。 と書きつつ講談社ノンフ…

ピカレスク 太宰治伝 ::猪瀬直樹

太宰治が自殺未遂、心中未遂を繰り返したことは大抵の方がご存知だと思います。気持ちが弱く常に死にたがっていた印象のほうが強いが、本書を読む限りむしろ逆で生きたがっていた印象を受ける。猪瀬さんがそのように書きたかったのだから当然か。 「みんな、…

こころの王国 -菊池寛と文藝春秋の誕生 ::猪瀬直樹

菊池寛先生の秘書になった「わたし」。流行のモガ・ファッションで社長室に行くと、先生はいつも帯をずり落としそうにしてます。創刊された「モダン日本」編集部では、朝鮮から来た美青年・馬海松さんが、またわたしをからかうの―。昭和初年、日本の社会が大…

昭和16年夏の敗戦 --猪瀬直樹

猪瀬直樹といえばミカドの肖像、天皇の影法師や土地の神話、いずれも印象的で興味深い著書ばかりですが、それらを抑えて個人的に一番衝撃を受けたのがこの「昭和16年夏の敗戦」です。かつて日本は第二次世界大戦で滅茶苦茶になった。なぜ戦争をしたのか。各…