2012/12/1読了
/チェスの話 -ツヴァイク短篇選
シュテファン・ツヴァイク
「本のおかわりもう一冊」で紹介されていて、故児玉清さんが大好きだった作品らしい。
狂気に包まれた社会背景によって産み出された小さな狂気と悲哀の物語たちを
取り憑かれたように読んだ。
ここ数年でトップクラスの面白さ。読書の醍醐味を堪能させてくれた。桜庭一樹さんに感謝!
/チェスの話 -ツヴァイク短篇選
シュテファン・ツヴァイク
「本のおかわりもう一冊」で紹介されていて、故児玉清さんが大好きだった作品らしい。
狂気に包まれた社会背景によって産み出された小さな狂気と悲哀の物語たちを
取り憑かれたように読んだ。
ここ数年でトップクラスの面白さ。読書の醍醐味を堪能させてくれた。桜庭一樹さんに感謝!
2012/12/7読了
::残り全部バケーション
伊坂幸太郎
肩ひじ張らない雰囲気のなかで展開する連作集。伏線の回収、さりげなく沁みるセリフの数々は
相変わらず。
これだから伊坂はやめられないって思うラスト。とても気の利いたクリスマスプレゼントを
もらった気分だ。
::残り全部バケーション
伊坂幸太郎
肩ひじ張らない雰囲気のなかで展開する連作集。伏線の回収、さりげなく沁みるセリフの数々は
相変わらず。
これだから伊坂はやめられないって思うラスト。とても気の利いたクリスマスプレゼントを
もらった気分だ。
2012/12/11読了
/私はフーイー 沖縄怪談短篇集
恒川光太郎
人の死や、結構きつい内容がさらりと受け取れてしまうのは沖縄の言葉が故なのだろうか。
いずれも沖縄の歴史を含みつつ民話調に描かれているが、
「月夜の夢の、帰り道」「私はフーイー」が印象的。
他の作品も含め、雰囲気はあるが全体的に少し物足りない読後感だったので、がっつりと長編、
もしくは中編で読みたいなと。
/私はフーイー 沖縄怪談短篇集
恒川光太郎
人の死や、結構きつい内容がさらりと受け取れてしまうのは沖縄の言葉が故なのだろうか。
いずれも沖縄の歴史を含みつつ民話調に描かれているが、
「月夜の夢の、帰り道」「私はフーイー」が印象的。
他の作品も含め、雰囲気はあるが全体的に少し物足りない読後感だったので、がっつりと長編、
もしくは中編で読みたいなと。
2012/12/17読了
/評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」
横田増生
いくつかの誤字が気になったけど表紙はいいね。 あれから10年経つのか。
長年TVブロスで楽しませてもらったので、TVブロスがらみの記述がなかったのが残念。
本も何冊か読んだけど、ハンコの一言が秀逸だったよなあ。
第二のナンシーはきっと出てこないだろうなあ。
/評伝 ナンシー関 「心に一人のナンシーを」
横田増生
いくつかの誤字が気になったけど表紙はいいね。 あれから10年経つのか。
長年TVブロスで楽しませてもらったので、TVブロスがらみの記述がなかったのが残念。
本も何冊か読んだけど、ハンコの一言が秀逸だったよなあ。
第二のナンシーはきっと出てこないだろうなあ。
2012/12/24読了
::蠅の王
ウィリアム・ゴールディング
ブログを始める前から積んでいたのだが、桜庭一樹さんの「本のおかわりもう一冊」で出てきて
読み時だと思って読みました。
対極にある「理性」と「蛮性」は実のところ紙一重のところにあるのだろう。
子供だからこそ短期間で本能的に順応していくのだろうが、現代社会が抱える問題が
普遍性を持っていることを示唆し、これから先もきっとこの作品で描かれている葛藤が
繰り返されるのだろう。
::蠅の王
ウィリアム・ゴールディング
ブログを始める前から積んでいたのだが、桜庭一樹さんの「本のおかわりもう一冊」で出てきて
読み時だと思って読みました。
対極にある「理性」と「蛮性」は実のところ紙一重のところにあるのだろう。
子供だからこそ短期間で本能的に順応していくのだろうが、現代社会が抱える問題が
普遍性を持っていることを示唆し、これから先もきっとこの作品で描かれている葛藤が
繰り返されるのだろう。
2012/12/26読了
::きまぐれラボ
江坂遊
弟子だから仕方ないかもしれないが、星新一を意識しすぎている気がする。
星新一に対する思いは感じられるが、「仕掛け花火」のような味のある作品で個性を
発揮してくれるといいのに。でも、今後も応援していきます。
::きまぐれラボ
江坂遊
弟子だから仕方ないかもしれないが、星新一を意識しすぎている気がする。
星新一に対する思いは感じられるが、「仕掛け花火」のような味のある作品で個性を
発揮してくれるといいのに。でも、今後も応援していきます。
2012/12/29読了
/時限の幻
吉川永青
会津をめぐる蘆名家と伊達家の駆け引きが描かれる。
知識がないが「会津の執権」と呼ばれる金上盛備と誰もが知っている伊達政宗の対比が面白い。
蘆名家を守るため「時間を止めたい」金上と「時間を飛び越えて」天下を目指す伊達の心理戦は
頑固者の昔気質と新世代の対立としても楽しめる。
伊達政宗が以外にもかなりの策略家として描かれていて、新鮮でもあった。
/時限の幻
吉川永青
会津をめぐる蘆名家と伊達家の駆け引きが描かれる。
知識がないが「会津の執権」と呼ばれる金上盛備と誰もが知っている伊達政宗の対比が面白い。
蘆名家を守るため「時間を止めたい」金上と「時間を飛び越えて」天下を目指す伊達の心理戦は
頑固者の昔気質と新世代の対立としても楽しめる。
伊達政宗が以外にもかなりの策略家として描かれていて、新鮮でもあった。
8冊読了。