吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2012年10月の読書リスト

2012/10/3読了
/日ソ国交回復秘録 北方領土交渉の真実
松本俊一
 永らく解決できないで今に至る北方領土に関しては漠然とした知識しか持っていなかったが、
 日ソ国交回復交渉の全権を務めた松本俊一氏によって記録された交渉の経緯、
 諸々の感情などが多くの外交資料とともにわかり易く書かれている。
 もっと早く復刻して欲しかった。



2012/10/14読了
::光圀伝
冲方丁
 「天地明察」で少ない登場ではあったものの記憶に残る魅力的な人物像が、本書では存分に
 描かれていた。豪放でありながら義を通すために葛藤する様、それ故に惹きつけられてくる人物たちも
 また魅力的だった。
 冲方丁の時代小説、今後も大いに期待します。



2012/10/23読了
/戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)
孫崎享
 「高校生にもわかるように」書かれただけのことはあり、戦後の日本政治家とアメリカとの関係は、
 単純化されていてわかり易い。
 思っていた以上にアメリカの影響が強いが、合点のいくことも多々あった。
 歴代首相たちに持っていた印象とは違う一面が多々あることにも新鮮な驚きがある。
 「過去を知ることで今を知る」一冊として参考になった。



2012/10/27読了
/2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する
英『エコノミスト』編集部
 日本の将来は予想以上に悲観的な気がするが、このまま無策のままなら当然か。
 中国に関しては体制が40年でどのように変化するかわからないので予測が最も難しいだろうな。
 テーマごとに無理やり文章化したデータを羅列したような印象で、ちょっと読みにくかったかな。



4冊読了。