吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

頭の中の昏い唄

著者:生島治郎編集:日下三蔵出版社:竹書房 生島治郎は「ハードボイルド」作品で有名のようだが自分にとってのハードボイルドは大藪春彦と北方謙三、「奇妙な味」と言われる小説は阿刀田高、「ショートショート」といえば星新一ということになるので生島治…

評伝 開高健 ―生きた、書いた、ぶつかった!

著者:小玉武出版社:筑摩書房 開高健と共にサントリーで仕事をしていた著者の作品を読むのは2冊目。 開高健の作品は数える程度しか読んでいないが、それでも人間的には興味がある。 職場が一緒だっただけではなく、夫人の牧羊子とも親交が深かった著者なら…

エレホン

著者:サミュエル・バトラー翻訳:武藤浩史出版社:新潮社 羊飼いの青年が険しい山脈をひとり越え、エレホンという国に辿り着く。そこには健康的な美男美女が多く、まるでユートピアのように感じたが、エレホンの習慣や考え方を知る程、羊飼いのイギリス的思…