吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

大きな文字の本

ここ数日、書店に行く度、今までと違う本の探し方をしています。
「文字が大きくて、大人が読める本」です。もしくは「行間の開いている本」。

絵本とか詩でもいいのですが、娯楽としても普通に読める本なんですが、
探してみると結構見当たらない。

なぜ探しているかというと脳内出血で倒れた友人に渡したいからです。
集中治療室に数日前、ようやく入れてもらえて面会してきたのですが、
脅威的な回復をしていて一安心。
その傍らに一冊の本があったので聞いたところ、リハビリの一環として読んでみているが
視界がまだ狭くて安定しないとのこと。
その本は最近のベストセラーで読みやすい方だと思うのですが、
まだちょっと無理なのではないかと思いました。

漫画でも読んだらどうか?とも言いましたが、考えてみれば文字はさして大きくない。
それに彼の好みの漫画がわからない。中学生の時に好きだった漫画なら覚えているのだが(笑)

あまり目に負担がかからず退屈もしない本があれば・・・とも考えてみましが
持っている本では浮かばない。

2度目の面会でとりあえず週刊の漫画本と、比較的行間の開いた、
大きめの文字の本を書店で探して差し入れしました。


絵本はいいのが結構あると思うのですが、オッサンがオッサンにプレゼントするには抵抗があります。
例えば「百万回生きた猫」などはうちにもあるのですが、どうなんでしょう。
児童書なんか丁度いいのかもしれないけど、子ども扱いしてるみたいだし。
(私なら大抵の本を嬉しく思うはずです。文字が読めれば落ち着くので・・・)

詩にしても谷川俊太郎など、個人的には興味りますが、
何か狙いすぎな感じで躊躇します。

ウケ狙いで考えられるものはあるのですが、今は早すぎるし(落ち着いたらやるのか?)
家族から冷たい視線を浴びかねないので却下しました。


考えてみると高齢化社会は始まって久しいのに、それに対応した本はまだ少ないように思います。
私の探し方が悪いのでしょうか。
大きなめの文字の本は出始めているようですが、普及はまだしていないように思います。
図書館では大きな活字本コーナーを設けているところがあるみたいですね。

いずれ自分だって同じような状況になるかもしれない。

と、思って探したらそんな本を出している会社がありました。


偉い!!

ただ、心配していたとおり、文字が大きくなるとボリュームが増える。
ちなみに森見登美彦の「太陽の塔」が3分冊で出ていた。
3,066円。私の見方が間違っていなければこれは一冊の値段です。
3分冊だからなんと9,198円もかかるのです。
これは痛い・・・
あと、ベッドで寝ながら読む場合は大きすぎて読みにくいことはないのだろうか?

実は森見作品を未読の私は近いうちに読もうと「太陽の塔」の文庫を手に入れてあります。
420円でした。

厳しい現実です。

他にも同じような会社はあるのかもしれません。
ただ、こういうことは一企業ではなく、業界全体、国レベルで対応してほしい。
既に考えてくれていて、私が知らないだけならいいのですが。
新聞も字が大きくなりつつあるように書籍もそうなっていくのでしょうか。
今すぐ欲しいのですが・・・

今はゲーム機で名作本が読めるんでしたっけ・・・文字サイズは調節できるんでしょうね。
もちろん、機械でもいいけど、本の手触りとかも欲しい人はいるのではないかなと思います。
機械音痴を自認する人も多いですしね。

これからも、情報を継続して調べようと思います。


2008/4/30追記
ぐぅだらけさんから頂いた情報です。ありがとうございます。
大きな字の本

2008/5/21追記
埼玉福祉会の大活字本
http://www.saifuku.com/annai/index.html
HPには取り扱い本のリストがないのでアマゾン等で検索をかけてください。
アマゾンで「大活字本シリーズ」もしくは「埼玉福祉会」とやると一覧が出ます。