吉祥読本

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信長 空白の百三十日

著者:木下昌輝
出版社:文藝春秋

 

木下さんが「信長公記」を中心に研究、熟読したうえで色々と自分なりに

想像、もしくは妄想を楽しんでいる様が目に浮かぶようだ。

先日抜粋版ではあるが「信長公記」を読んだばかりなので

書店で見かけるや即購入。

呼ばれたに違いない(笑)


信長のキャラクターを深い知識をもって木下さん流に解釈してくれるのは

読んでいて楽しい。

ある時期に「信長公記」の記述がほぼ無いからといって、

この時期に何してたんだろうか?

なんて考えもしないが、フリークは目の付け所が面白い。

他の書物まで読んで裏付けを取ろうとする姿勢は研究者を思わせる。

真実は結局わからないが、歴史を想像する際、人を介すと新しい視点が得られ、

より楽しい。


追放した佐久間信盛に関する記述が多かったが、

このあたり今後の作品に影響があるのでしょうか。


個人的には木下さんには「松永久秀」や「荒木村重」を描いてほしいと思っているので

是非にと引き続き念を送っておきます。

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