吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

【な行】の作家

ルクレツィア・ボルジア(上/下)

著者:中田耕治出版社:河出書房新社 昔から「チェーザレ・ボルジア」に興味を持っていたくせに、これも10年程積んだままになっていた。ようやく読んだものの上下巻とはいえ時間がかかりすぎの読書でした。 悪名高きチェーザレ・ボルジアの妹であり兄同様悪…

歴史と戦略

著者:永井陽之助出版社:中央公論新社 80年代に書かれたものだが、内容的は日露戦争や、第二次世界大戦を題材に書かれているためそれほど古さは気にならない。ヒトラーのアメリカへの宣戦布告に関する解釈は、そんな理由なのか?と信じがたいが色々な見方が…

九月が永遠に続けば ::沼田まほかる

「猫鳴り」に続いて2作目。第5回ホラーサスペンス大賞受賞とあったのでホラー作品かと思っていたが思っていたようなタイプの作品ではなかった。 主人公は精神科医の安西と離婚し、高校生の息子、文彦と暮らす水沢佐知子。ある夜、ゴミだしに出て行った文彦が…

猫鳴り ::沼田まほかる

最近、豊崎由美さんの「ユリゴコロ」の書評を読んで、以前豊崎さんが書いた「猫鳴り」の書評を思い出した。読みたいと思わせるのにどこか引っ掛かる書評だった。絶賛しているけれど、読者にそれなりの覚悟を求めているような印象は、ずっと頭のどこかに残っ…

新撰組顛末記 ::永倉新八

これも京都に持っていった本です。章が短いので「榎本武揚」が中途半端になりそうなちょっとした隙に同時に読みました。京都が出てくる頻度はこちらのほうが圧倒的に多かったので榎本武揚での京都の地名の記憶はこの本と混同しているかもしれません。(記事…

な行の作家

【な】●永倉新八新撰組顛末記●中川恵一放射線のひみつ ●中島らも今夜、すべてのバーで●長島芳明銀翼のアルチザン 中島飛行機技師長・小山悌物語●仲西宏之、佐藤和彦震度7の生存確率●中野剛志国力とは何か―経済ナショナリズムの理論と政策●永野健二バブル:日…

今夜、すべてのバーで --中島らも

最近、中島らもの「頭の中がカユいんだ」が平積みされているのを良く見かける。また、影響を受ける人たちが増えるのだろうか・・・太宰治の「人間失格」が表紙を変えただけで(デスノートの漫画家さんが書いてるんだね)今また大ヒットしているとか、復刻し…