今夜、すべてのバーで --中島らも

最近、中島らもの「頭の中がカユいんだ」が平積みされているのを良く見かける。
また、影響を受ける人たちが増えるのだろうか・・・
太宰治の「人間失格」が表紙を変えただけで（デスノートの漫画家さんが書いてるんだね）
今また大ヒットしているとか、復刻してる作品も結構でてきてるので、
それはそれでいいことですね。

本書はもう間違いなく、中島らも自身がモデル。
小説だけど、実体験。アルコール依存症患者が主人公。
実はクワイエットルームへようこそを読んだときに高橋源一郎と共にこの本のことを思い出したましたが、
衝撃度は断然こちらのほうが上かな。

「頭の中がカユいんだ」を読んで面白かったったので、この本が出たときはさっさと買った。
まあ、酒が好きな者としては、この題名が気になることも確かだったわけだが。。。。

しかし、中島らもにとっての酒の占める位置の高いこと高いこと。
そんなになっても酒が欲しいか。。。。
読んでいるだけでつらくなる。
亡くなり方も、「らしいよな・・・」と納得するくらいの徹底ぶり。

読んだ当時の私は今とは比較にならない酒のみだったから少しは気持ちが理解できそうなものだが、
レベルが違いすぎてさすがに理解不能。
アルコール中毒になった人の語るアルコール中毒の話しは怖い。
酒はやめたほうがいいなと思った。
やめてないけど・・・

面白い本ではあるので読むのはいいのですが、酒は程々にしましょう。。。。俺