吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

読者は踊る --斎藤美奈子

「BOOK」データベースより引用
なぜ、この本が売れるのだろう。流行りの本は気になるくせに、流行りすぎると文句をつける。
そんな立派な「踊る読者」のあなたのために、「ごくごく一般的な、そんじょそこらの読者代表」
斎藤美奈子が、タレント本から聖書まで、
売れた本・話題になった本253冊の読み方と読まれ方を、快刀乱麻で読み解いていく。


2001年の作品なので、この本で取り上げられる作品はすでに時代遅れである。
懐かしい作品ばかりである。と、言っても実はほとんど読んでいない作品ばかりだ。
それどころか、読みたいと思うそそられる本がほとんど無いのも事実である。

ところが最初にでてくる「踊る読者度テスト」では、(21個の設問中10個以上が該当したら踊る読者、
5個以上が予備軍となっている)もう少しで踊る読者になってしまうところだった。
興味の無い本を読む気は無いが、代わりに斎藤氏が読んでくれたんだ、と思い、
その上澄みをいただいてどうせだったら今後何かのおりに知ったかぶりをしてやろう(笑)

歯に衣着せぬ切れ味の良い批評は、ある時は適当に読み流し、ある時は共感し、
ある時は疑問もあるが概ね楽しめた。
年末の忙しい時期、どっぷりと読書に没頭できないので、文字を読んでりゃいいや的な読書には
もってこいでした(笑)

今後もここで取り上げられるようなタイプの作品を読むことはないでしょうけど、
色んな分野の作品を楽しんで行きたいと思う自分はミーハーなんだと思う。
ある意味では「踊る読者」なんでしょう。

ま、好きで踊ってるんだからいいじゃないか。
踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々!
てな具合で、来年も楽しい本に出会うべく、踊り続けるのだ。

これにて今年の読書感想文は終了します。なに感想になってない?
・・・あたり!
時間もないので今年最後の記事はこんなもんで。


今年一年、駄文にお付き合い頂いた皆様には心より感謝致します。
宜しければ来年もお付き合い頂けると嬉しいです。

良い年をお迎えくださいませ!




今年の読破メモ:118冊112作品