ようやく文庫が出たので早速読みました。「マドレーヌ夫人」で気になっていたのでいいタイミングです。
ドラマ化された時はあまり面白さを感じなかったので途中で観るのを止めてしまい、
一抹の不安があったのですが杞憂に終わりました。
ドラマ化された時はあまり面白さを感じなかったので途中で観るのを止めてしまい、
一抹の不安があったのですが杞憂に終わりました。
大学の研究室で失敗をやらかした「おれ」が奈良の女子高に講師として赴任する。
そこで受け持つクラスの「堀田イト」は、最初から反抗的な態度で「おれ」を憂鬱にさせる。
「マイシカ」で駐車禁止を取られて遅刻した、と話す女子高生を前にどんな対応をすればいいんでしょうねえ。
もともと研究室で神経衰弱扱いをされていた「おれ」は、そんな状態の中で畳み掛けられるように
鹿に話しかけられる。。。
そこで受け持つクラスの「堀田イト」は、最初から反抗的な態度で「おれ」を憂鬱にさせる。
「マイシカ」で駐車禁止を取られて遅刻した、と話す女子高生を前にどんな対応をすればいいんでしょうねえ。
もともと研究室で神経衰弱扱いをされていた「おれ」は、そんな状態の中で畳み掛けられるように
鹿に話しかけられる。。。
ドラマでは堀田イトを演じていたのが多部未華子。
そのイメージを浮かべながら読みましたが案外はまっていたかも。
ホルモーのような荒唐無稽な展開かと思っていたが、意外にも卑弥呼など日本神話の関連本を
かなり読み込まれたのではないかと思わせるしっかりとした骨格ある作品だと思います。
勿論「鹿男」ですし、鹿や鼠が話したりと荒唐無稽なのですがホルモーほどの非現実的な展開ではなく、
そのあたりはいい意味で裏切ってくれました。
そのイメージを浮かべながら読みましたが案外はまっていたかも。
ホルモーのような荒唐無稽な展開かと思っていたが、意外にも卑弥呼など日本神話の関連本を
かなり読み込まれたのではないかと思わせるしっかりとした骨格ある作品だと思います。
勿論「鹿男」ですし、鹿や鼠が話したりと荒唐無稽なのですがホルモーほどの非現実的な展開ではなく、
そのあたりはいい意味で裏切ってくれました。
思っていたよりも長い話でしたが中だるみもあまり感じず、気軽にしっかり読めたし、
特に剣道の試合の場面など短く的確な表現で緊張感も伝わり、筆者の力量を感じました。
ラストは堀田イトがマイシカで現れるのではないかと期待していたのですが(笑)
笑いに走らず、爽やかにキメテくれました。
「マドレーヌ夫人」も良かったし、今更ですがこの先が楽しみな作家さんですね。
特に剣道の試合の場面など短く的確な表現で緊張感も伝わり、筆者の力量を感じました。
ラストは堀田イトがマイシカで現れるのではないかと期待していたのですが(笑)
笑いに走らず、爽やかにキメテくれました。
「マドレーヌ夫人」も良かったし、今更ですがこの先が楽しみな作家さんですね。
解説はドラマにも出ていた児玉清さん。
ちょっと驚いたんですが(失礼!)文章が巧いですね。(偉そうに書いてスミマセン)
下手な作家や評論家よりも読みやすくて、本書を楽しんでいる様子が感じられ、好感度アップです。
ちょっと驚いたんですが(失礼!)文章が巧いですね。(偉そうに書いてスミマセン)
下手な作家や評論家よりも読みやすくて、本書を楽しんでいる様子が感じられ、好感度アップです。