吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2015年8月の読書リスト

いつの間にか9月に。。。



 2015/8/7読了
 ::トマト・ゲーム
 皆川博子
 初期の作品集ゆえ最初こそ古さを感じる表現が多かったが、濃密かつ淫靡な世界の
 強烈さ、人の心の奥底にあるやり切れないドロドロ感が読んでいる間、
 ずっと苦しい。
 特に「蜜の犬」は落としどころがそこなのか!って展開に驚いた。
 どの作品にも狂気が見え隠れし、皆川ワールドにはただただクラクラさせられる。



 2015/8/13読了
 ::大渦巻への落下・灯台: ポー短編集III SF&ファンタジー
 エドガー・アラン・ポー
 ゴシック編、ミステリ編に比べると今一つ乗り切れなかったが、
 「大渦巻への落下」が想像力をかきたてられた感じで良かった。
 「タール博士とフェザー教授の療法」は内容を見通せてしまったわりには楽しめた。
 「使い切った男」はユーモア感溢れるが、今の時代に読むからそう思うのかも。
 未完の「灯台」は、これが完成形と言われればそれも有りかなと思う作品だった。

 

 
 2015/8/20読了
 /人魚ノ肉
 木下昌輝
 岡田以蔵坂本龍馬中岡慎太郎が子供の頃に食した人魚の血肉を口にすることから
 始まり、その後、人魚の肉が新撰組に渡ることから妖と化してしまう新撰組の面々。
 とんでもない設定のようだが、見事に史実と辻褄を合わせてあって
 「宇喜田の捨て嫁」に負けず劣らずの作品。
 この著者が本格的なホラーを書いたらきっと恐ろしい作品ができることでしょう。



 2015/8/24読了
 /レジナルド
 サキ
 皮肉を言ってることはわかるが、各章の注釈を読んでも社会背景が理解できない者に
 とってはどんな皮肉かも理解できず、残念な結果に。
 勉強して出直します。



 2015/8/27読了
 /わが槍を捧ぐ 戦国最強の侍・可児才蔵
 鈴木英治
 「決戦!関ヶ原」などで興味を持った可児才蔵の生涯が描かれている。
 個人としては強いにもかかわらず勝てない主君に仕えてばかりなのも運命か。
 ただ強さを示す鬼気迫るような戦闘場面とかはほぼ無く、淡々と話が進み、
 読み易いが物足りなさを感じた。
 「人魚ノ肉」を読んだばかりなので、また人魚か!と思ったが、
 こうなると人魚に関する伝説と日本の歴史、みたいな本があれば読みたい。




5冊読了。