吉祥読本

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世にも危険な医療の世界史

著者:リディア・ケイン/ネイト・ピーダーセン
翻訳: 福井久美子
出版社:文藝春秋

 

実際こんなことがあったのだろうか?と現代から考えると驚愕の療法がこれでもかと紹介されている。
面白おかしく皮肉を込めた文体がよりインチキ感を煽るが、意図的なインチキだけではなく、この療法が正しいと信じ込んで実践していた人たちもいるわけで笑い飛ばすことはできない。
結果現在では使いようによっては正しいものもあるので全否定もできない。
知識が無いということがいかに怖いことかと思い知らされるが、怪しい療法や人の弱みに付け込む輩が沢山いることも事実なので、現代だって安心できないなと。

 

これらの積み重ねが現在の医療の進歩を進めたことは否めないが当時に生まれてなくてよかったと思う。


2019/7/7読了