著者:溝口敦
出版社:講談社
溝口さんの著書は何度か読もうかな、と思うことがありながら結局初読み。
山口組を長年観察してきただけあって、まるでアチラの世界の人か?
と、思えるような不思議な関係性を淡々と描いている。
ご自身や息子さんが襲撃された事件にも言及されているが
ある程度の信頼関係の上で成り立っているとはいえ、
やはり一歩間違うと危険を伴うのは当然か。
歴代組長に対する著者の好き嫌いが分かり易く出ていて、
どんな社会であっても通じ合えたり
毛嫌いしたりと同じような感情が湧くもんだなと。
細木数子が表舞台から消えたのもこの著者が関係していたようですね。
後半には山口組から分裂した山建組のことに関して割かれていたが
タイムリー?なことに山口組復帰のニュースが取り沙汰されている。
締め付けが厳しくなる中、そして半グレや外国人の犯罪集団が台頭する中、
(「テスカトリポカ」が頭をよぎりますが・・)
果たして暴力団にどのような将来があるのでしょうか。