著者:ジェフリー・フォード
翻訳:谷垣暁美
出版社:東京創元社
「言葉人形」に続く短編集14作品。
様々なタイプの作品群はいずれも読みごたえがあり、
濃密な奇想、幻想にじっくりと包み込まれ、想像力を試されているかのよう。
そして想像力の遥か上を行く世界観と文章力に圧倒されるのだ。
「言葉人形」とともに傑作選と冠するだけのことはある。
どれも味わいがあるが特に好みの作品が
「アイスクリーム帝国」 「マルシュージアンのゾンビ」 「恐怖譚」
「最後の三角形」 「エクソスケルトン・タウン」
という感じ。
結局どんな結末になるのだろうと気になるため、
読み始めると止まらない。
一気に読むのはもったいないので、1日1作品で堪能するのがいいでしょう。
【収録作品】
「アイスクリーム帝国」/「マルシュージアンのゾンビ」
/「トレンティーノさんの息子」/「タイムマニア」/「恐怖譚」
/「本棚遠征隊」/「最後の三角形」/「ナイト・ウィスキー」
/「星椋鳥(ほしむくどり)の群翔」/「ダルサリー」
/「エクソスケルトン・タウン」/「ロボット将軍の第七の表情」
/「ばらばらになった運命機械」/「イーリン=オク年代記」