吉祥読本

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アキラ! 加藤明・南米バレーボールに捧げた一生 --上前淳一郎

ノンフィクションを読む機会が最近すっかり減っているけど、
本当はノンフィクションは好きでよく読んでいました。

上前淳一郎の切り込む内容は世相を反映した事件や大事故を主題にした
問題作が多かったのですが、これが一番印象的です。

最近、ペルーの女子バレーボールチームは停滞しているようですが
一時は南米の強豪チームでした。
(2006年には世界バレーに出たみたいですね)
加藤明は元々弱かったペルーに呼ばれて1965年からチームを育てて
1968年にはメキシコオリンピックで4位入賞させてしまいました。
その後もしばらくトップクラスにいたわけで、ペルーの女子バレーボールの
基礎を作った、いわばペルーの英雄なわけです。

1960年代の南米に行くのも勇気がいるけど、そこで言葉や習慣の壁を乗り越えて
チームをまとめ上げる情熱は頭が下がる思いです。
こんな情熱を外交に係わる人がもってくれれば、日本もいい国になれると思うのですが。

昔、NHK特集でも放映されていたらしいけど、再放送してくれないかな。
映像でみるとまた違う感動が有るんだろうな。