吉祥読本

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墓場鬼太郎 貸本まんが復刻版(1) --水木しげる

かなり曖昧な記憶をもとにしているので間違った事を書いてしまうかもしれませんがお許しください。

小学生3~4年生の頃、野球に飽きると一人で近所の図書館に行っては時間をつぶすことがありました。
ある日、ハードカバーなので気付かなかったのですが、白土三平の「カムイ伝」があることを発見!!
普通の黒か茶色の装丁で表紙は題名と作者名だけだったので文学作品みたいだ。
よーく見ると、同じような体裁で「サスケ」もあった。
今思うと白土三平の全集、みたいな本だったのかもしれません。
サスケとかカムイとかは、少年向けというより大人向けのような作品でした。

週刊の漫画雑誌は滅多に買えなかったので、友達に借りたり床屋さんで読みふけっていました。
そういえばデビルマンの連載終盤は床屋に入り浸っていた記憶と共にあります(笑)
しかし、図書館で思わぬ「お宝」に出会うなり、時間を作っては図書館に入り浸りました。

そしてついに「鬼太郎」も発見。

鬼太郎はテレビアニメですでに見ていたのですが、原作を読むとアラびっくり!
テレビとは違って、やけにオドロオドロシイじゃありませんか!
当時のテレビ版も、今放映中のものに比べればもう少し怖い雰囲気があったけど
原作とこんなに違うのか?ってビックリ度は結構大きかった。

大人になって、ふと鬼太郎の誕生や目玉親父の誕生などを、また見たいなと思ってはいましたけど
図書館に行くとつい忘れていたし、図書館に今でもその手の本が置いてあるとは思えませんでした。

おととしだったか、書店で平積みされている「墓場鬼太郎」を発見したとき、声を上げそうになった。
パラパラめくると、ああ、やっぱりあのシーンが・・・
ただ、これは何巻続くのだろう?という疑問も涌いてきて買うのは躊躇した。
全巻揃えたくなるとしたら、偉いことになりそうじゃあないか・・・

数日考えた結果(大げさですね)。
一巻だけ買おう。自分の記憶にあるのは鬼太郎の始まりだけだった。
それだけでいいじゃないかと。(水木先生ゴメンナサイ)

読んでみるとこんな感じだっけ?もっとオドロオドロシイ感じがしたのだが・・・。
いやきっと当時のままなんでしょうが、頭の中でイメージが大きくなりすぎていたに違いない。
話し自体もかなり大雑把な展開なので、一巻だけで無事止めることに成功。
(水木先生、再びゴメンナサイ)

でも、大人になると大事な感性を失っているなあと、ちょっと哀しくなりました。
あの頃はドキドキしたものだが。

あの時期、つげ義春の「ねじ式」とも図書館で出会った気がするのだがどうなのだろう。
ハードカバーがあった気がするが・・・。そして図書館に置いてあったのだろうか。
曖昧なことばかりだ。

ハードカバーではないけど、日野日出志も図書館で出会った記憶があるのですが、
さすがに図書館に置いてあったとは思えないから絶対記憶違いでしょう(笑)


先日まで「ノイタミナ」でこの「墓場鬼太郎」原作バージョンを放映してたので
録画して全部見たんですけど、ダークな鬼太郎のほうが断然面白いですね。


と書きながら、本当のところ「ノイタミナ」版の「墓場鬼太郎」で一番楽しみにしてたのは、
電気グルーヴの「モノノケダンス」なんですけどね(笑)
テクノと鬼太郎がこんなにマッチするとは、思いもしませんでした。
お見事!!!


脱線しまくり、お許しください。