吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2013年2月の読書リスト

読むのに時間がかかった「本にだって雄と雌があります」の影響で冊数が前月より減ったがそのわりには頑張ったと思っています。小田雅久仁さんの今後の作品は要注意。



2013/2/2読了
 /日本の「情報と外交」
 孫崎享
 日本の情報機能、外交能力の弱さを改めて痛感。
 分析能力の高い欧米は「人」が指針を決定し、日本は「空気」が決定する。
 確かにその傾向が強い。



2013/2/9読了
 ::ラヴクラフト全集〈5〉
 H.P.ラヴクラフト
 こんなに読み易かったっけ?久しぶりのラブクラフト
 読んでいた当時は4巻までしか出ていなかったもので。。。
 格調高い表現力と似通った作品が多かったせいか後半はお腹一杯になってしまった。
 「神殿」が好み。
 他と比べ「死体蘇生者ハーバート・ウェスト」がちょっと雰囲気の違う作品だったが、その分印象的。



2013/2/17読了
 /絢爛たる悪運 岸信介
 工藤美代子
 良し悪しは別に岸信介の影響力の終焉と、現在に至るその後の政治家の小粒化と混迷化がリンクしているように思えた。
 悪運の強さも実力のうちか。



2013/2/20読了
 ::ザ・万字固め
 万城目学
 つい自分なりに戦国武将で作るサッカーチームを妄想してしまった。明治維新の人物や三国志なんてのも有りだね。政治家もいいかも。
 万城目さんと株は意外な組み合わせだが、東電のリポートは通常のニュースとは違う視点であの事故(事件)を見ることができた。
 超短いけど、森見登美彦と綿谷りさの三人でバーに行った時の話でクスッとしてしまった。
 ダークマター(笑)



2013/2/24読了
 /本にだって雄と雌があります
 小田雅久仁
 回りくどくて読みにくいが、構成が計算されつくされた法螺話。
 じんわりと暖かい気持ちにさせてくれる。
 「ラディナヘラ幻想図書館」の司書にはなれそうもないが、行ってみたいです。
 ツイッター文学賞のトップを飾った作品だが、挫折する読者も多そう。



2013/2/27読了
 /増大派に告ぐ
 小田雅久仁
 なんて後味の悪いことか。自分の考えているファンタジーのカテゴリを見事に崩された。
 「本にだって雄と雌があります」を読み終わって直後に借りたのだが、あまりにも予想外の作品。
 ただ、凄い勢いで読み切ってしまうほど目が離せなかったのも事実だ。
 (第25回日本ファンタジーノベル大賞



6冊読了。