吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

花のタネは真夏に播くな ::水澤潤

(サブタイトル)日本一の大投資家・竹田和平が語る旦那的投資哲学

 

上場会社百数十社の大株主である竹田和平さん。貧しい菓子職人だった竹田さんが、
どうして日本一の大投資家になれたのだろう。
彼の投資の神髄は意外なものだ。まっとうすぎて、みんなが見落とす盲点なのだ。
さあ今日からあなたも竹田さん流の旦那的投資術で、豊かで楽しく喜びに包まれた人生を送ってみようではないか。 (「BOOK」データベースより引用)



竹田製菓竹田和平さんに関しては正直この本と出会うまで知りませんでした。
概要を読んだだけで、きっと修羅場をくぐりぬけてきた猛者なんだろうと勝手に思っていましたがむしろあまりにソフトな印象で驚きました。

 

株の売買は未経験ですが、取引先の社長さんから株のことで意見を聞かれたことがあってその当時(2年近く前)店頭でたまたま見かけて買っておいた本です。(今頃読んで全く役立たず 笑)
株取引は金に余裕がない限りやるものではない、と個人的には思っていますが竹田さんは過剰な借金をしてまで株の売買をするのではなく、あくまで身の丈の持ち金で投資を繰り返してきたようで、非常に共感できました。

 

家業であるお菓子会社を引き受け、拡大する様、その次を考えた動きが非常にわかりやすく描かれています。
大変な時期がありつつもそんなにうまくいくのだろうか?とも思いますが、実際に結果を出しているわけですから返す言葉もございません。
後半は特に宗教家か?と思う部分があるくらい精神的なところに重点が置かれているように感じましたがそのあたりを疑っているから成功しないのかも、とちょっと反省(苦笑)
関連サイトを拝見しても手作り感たっぷりでサイトの見栄えに金をかけていないあたり
外身より中身を大事にするお人柄が出ているように思います。

 

仰っている事は至極真っ当ですが、頭でわかっていてもなかなか実行できないのが現実です。
素直になって来年こそ「ありがとう」の心でひとつ脱皮したいものです。

 

薄い本で文字も大きいので、落ち着かない年末にはちょうどいい本でした。




本年の読書感想はこれで終了します。
お付き合い頂いた皆様には、心より感謝申し上げます!
(さっそく実践してみました~ 笑)