パレオマニアとは著者自らによる造語で「古代妄想狂」のことであるとのこと。
大英博物館に所蔵されているものからそのルーツとなる地へ旅に出る「男」。
文中、「男は~」と表現している部分は著者本人なんだから「私は~」でいいんじゃないかと思うが
何かに拘っていたのかな?ちょっと気どったポーズなのか、照れ隠しなのか。
文中、「男は~」と表現している部分は著者本人なんだから「私は~」でいいんじゃないかと思うが
何かに拘っていたのかな?ちょっと気どったポーズなのか、照れ隠しなのか。
博物館で感銘を受けたものや興味深いものの歴史や出自を知りたくなる気持ちはよくある。
が、なかなかそれを実行できる機会はないので、実際に巡る旅ができた著者が羨ましい限りだ。
が、なかなかそれを実行できる機会はないので、実際に巡る旅ができた著者が羨ましい限りだ。
大英博物館に行ったことがあるにもかかわらず、覚えていないものばかりだったのが残念だが
あれだけ多くの収蔵品があるのだから何度も大英博物館に行った池澤さんならではの着眼点かも。
何せ世界中から集められた収奪品(失敬)の数々を見るには一日では足りない。
本書でも述べられているが、質、量共にあれだけの歴史的品々を見ることができて無料とは
ありがたいと思ったものです。(寄付は少しだけしましたが。。。)
あれだけ多くの収蔵品があるのだから何度も大英博物館に行った池澤さんならではの着眼点かも。
何せ世界中から集められた収奪品(失敬)の数々を見るには一日では足りない。
本書でも述べられているが、質、量共にあれだけの歴史的品々を見ることができて無料とは
ありがたいと思ったものです。(寄付は少しだけしましたが。。。)
9.11の影響がところどころ感じられる文章は知性的で洗練されたものである。
文化的背景を語りながら、時に批判をサラリと埋め込んだ文明論に感じ入る。
特にそれが顕著に出たのがオーストラリアのアボリジニに言及したオーストラリア篇である。
現地人のさりげない言葉に籠められた思いに著者同様、深く、重く考えさせられる。
文化的背景を語りながら、時に批判をサラリと埋め込んだ文明論に感じ入る。
特にそれが顕著に出たのがオーストラリアのアボリジニに言及したオーストラリア篇である。
現地人のさりげない言葉に籠められた思いに著者同様、深く、重く考えさせられる。
印象的な博物館所蔵品のひとつが「メキシコ篇 アステカの謎、カトリックの謎」でとりあげていた
「火の蛇」。
天から地に落ちる稲妻をモチーフにした象では、白黒で小さい写真ではあるが
現代でも通用するデザインセンスが感じ取れる。
「火の蛇」。
天から地に落ちる稲妻をモチーフにした象では、白黒で小さい写真ではあるが
現代でも通用するデザインセンスが感じ取れる。
改めて見たいものもあるし、是非大英博物館に再訪したいと思わせる内容でした。
できれば3日くらいかけて見られたら最高なのですが。。。
できれば3日くらいかけて見られたら最高なのですが。。。