「サンリオSF文庫総解説」のおかげで近所の古書店を巡るも、以前より確実に在庫が減っているのは同じ輩が徘徊しているからに違いない。
本書で「フレドリック・ブラウン傑作集」に「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」という作品があったことを認識。覚えていなかったので引っ張り出してこれだけ再読した。
確かにこんな作品があったなと思いつつ、星新一の翻訳は読み易いなあとの思いの方が強く、我ながら思わぬ着地点に苦笑してしまった。
本書で「フレドリック・ブラウン傑作集」に「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」という作品があったことを認識。覚えていなかったので引っ張り出してこれだけ再読した。
確かにこんな作品があったなと思いつつ、星新一の翻訳は読み易いなあとの思いの方が強く、我ながら思わぬ着地点に苦笑してしまった。
翻訳した作品。
一話一話は完結しているものもあるが、話の断片を集めている感じ。
暗闇を満喫できる場所で読むと味わい深いかも。挿絵の雰囲気も良い。
一話一話は完結しているものもあるが、話の断片を集めている感じ。
暗闇を満喫できる場所で読むと味わい深いかも。挿絵の雰囲気も良い。
気持ちになる。
「群集」「大鎌」「二階の下宿人」あたりが特に印象的。
「群集」「大鎌」「二階の下宿人」あたりが特に印象的。
2014/10/9読了
/闇の中の男
ポール・オースター
闇の中で紡がれる老人の夢想、9.11が起きず内戦状態のもうひとつのアメリカ。
人生の終末を意識している著者が持つ闇が、政治に対する怒りが、
そして家族への慈愛が如実に反映されている作品。
2014/10/13読了
/修羅走る 関ヶ原
山本兼一
本の厚さに臆していたが、読んでよかった。
次々と違う人物の視線で関ヶ原の戦いの一日を描き出しているが、
/闇の中の男
ポール・オースター
闇の中で紡がれる老人の夢想、9.11が起きず内戦状態のもうひとつのアメリカ。
人生の終末を意識している著者が持つ闇が、政治に対する怒りが、
そして家族への慈愛が如実に反映されている作品。
/修羅走る 関ヶ原
山本兼一
本の厚さに臆していたが、読んでよかった。
次々と違う人物の視線で関ヶ原の戦いの一日を描き出しているが、
終盤に向けて増す臨場感にがっつり鷲掴みされた。
それぞれの武将の苦渋、生き様、そして死に様に心打たれる。
そして、本作が遺作となってしまった山本兼一さんのご冥福をお祈りします。
そして、本作が遺作となってしまった山本兼一さんのご冥福をお祈りします。
2014/10/17読了
/日清戦争
大谷正
今まであまり注目してこなかったため、とても曖昧な印象しか持っていなかったが、
ある程度の日清戦争の概要を知ることができた。
当時の中国、韓国、台湾との関係が現代の関係にまで連綿と続いているわけで、
外交の未熟さが招く結果や国民の関わりが如何に後世に響いていくのかを痛感する。
/日清戦争
大谷正
今まであまり注目してこなかったため、とても曖昧な印象しか持っていなかったが、
ある程度の日清戦争の概要を知ることができた。
当時の中国、韓国、台湾との関係が現代の関係にまで連綿と続いているわけで、
外交の未熟さが招く結果や国民の関わりが如何に後世に響いていくのかを痛感する。
2014/10/28読了
::舞踏会へ向かう三人の農夫
リチャード・パワーズ
ドイツの写真家アウグスト・ザンダーが1914年に撮影した写真が表紙を飾る。
三人の農夫の視線と書店で出会ったときはしばらく魅入ってしまった記憶がある。
入手してからずっと積んでおいたが、ようやく読む機会が訪れた。
複数のストーリーが進行し、なおかつかなり広範な知識が要求されているので
読むのに時間がかかったが最後まで頑張って読み通すことで、
成程20世紀という大きな括りで時代が浮かび上がってくる。
20代でこれがでデビュー作とは、恐れ入る。
::舞踏会へ向かう三人の農夫
リチャード・パワーズ
ドイツの写真家アウグスト・ザンダーが1914年に撮影した写真が表紙を飾る。
三人の農夫の視線と書店で出会ったときはしばらく魅入ってしまった記憶がある。
入手してからずっと積んでおいたが、ようやく読む機会が訪れた。
複数のストーリーが進行し、なおかつかなり広範な知識が要求されているので
読むのに時間がかかったが最後まで頑張って読み通すことで、
成程20世紀という大きな括りで時代が浮かび上がってくる。
20代でこれがでデビュー作とは、恐れ入る。
読了できるかと思いきや、勢いで読むと何が書かれているのか見失うため
行きつ戻りつ。
感覚的だが案外展開の仕方がトリッキーで相性が良さそうな気がするので、
感覚的だが案外展開の仕方がトリッキーで相性が良さそうな気がするので、
伊坂ならこれらの流れをうまく回収してしまうのだろう。
7冊読了。