吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

竜二 ―映画に賭けた33歳の生涯

著者:生江有二出版社:幻冬舎 積読本から掘り出した。これも10年前くらいに古書店で手に入れたままになっていた。映画「竜二」はすっかり古い作品(1983年公開)だが、とても大好きな作品だった。その映画を制作し、主演した金子正次の評伝。何故今まで読ま…

闇の左手

著者:アーシュラ・K・ル=グウィン翻訳:小尾芙佐出版社:早川書房 「ヴィーナス・プラスX」に続いて読むジェンダーSF作品。有名作品ですね。ヒューゴー賞とネビュラ賞のダブル受賞とすこぶる評価が高い。事前に内容に関してはよく知らず、そのほうが楽しめ…

ヴィーナス・プラスX

著者:シオドア・スタージョン翻訳:大久保譲出版社:国書刊行会 積んでいた本の棚卸をゆっくりと行っているところです。「長英逃亡」に引き続き、本作も10年は積んでいたはず。心なしか肩が軽くなるようです。 そうそう、何と! 本日「アベノマスク」が届い…

逆ソクラテス

著者:伊坂幸太郎出版社:集英社 小学生の時の忘れていた同級生や先生や様々な情景を浮かべながら読んだ。 ぼんやり何も考えずに生きていた気がしていたが、 よく考えるととても小さな世界のなかで必死に生きていたんだなあ、 と思い直す。 今までメッセージ…

長英逃亡(上/下)

著者:吉村昭出版社:新潮社 閉じこもる日々に逃亡ものを読むのはきついかな?と思いつつ、こんな時期にこそ長編に挑むほうがいいかなと思い読む。実はこれ、10年以上積んでいた作品なので、読めてほっとしている。 (上) 江戸後期、日本を代表する蘭学者、…