吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

CF愚連隊 --喜多嶋隆

昔の話だけど、CM制作業界にいたことがあって、そのころに読んだ本で思い出深い作品です。
登場人物たちの自由さや、一瞬にかけるプロフェッショナルな仕事ぶりは憧れだった。
実際はこんなカッコイイ仕事ではないけど、こうでありたい、という気持ちは持っていた。
喜多嶋隆は元々CFディレクターで、この本の最後に業界仲間からの出版祝いメッセージが
いくつも寄せられていた。
その中に偶然にも仕事をご一緒させていただいた方が含まれていたため、より親近感が沸いた。
そのせいかCFギャングシリーズはほぼ読んだと思う。
ライトノベルっぽい印象もあるけど、短い時間で簡潔にメッセージを伝える世界にいた人だけあって
スピーディーな展開、爽快感あふれる世界が気持ちよかった。
この作品はTVドラマか、映画があったと思うけど記憶が全く無い。
つまらなかったから記憶が無いのか、忙しすぎて見ることが出来なかったのか。
いずれにしても機会があれば見てみたいと思う。

今では全く違う業界にいるけれど、プロフェッショナルとして取り組む姿勢や
あのころの気持ちは忘れてはいけないと、今改めて戒めている・・・

でも、流葉爽太郎はカッコよすぎて現実には有り得ないよな、やっぱり。