この本に出会ったのは高校生時代だったが、読みやすく、面白かった。
おかげで安部公房にはまってしまったが、いずれの作品も不思議ワールド全開という感じである。
砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂砂
不条理な世界なのに、読んでいるうちに本当にありそうな気がしてくる。
主人公と一緒に砂の穴の中に閉じ込められている感覚。
じわじわと追い詰められている、なんともいえない恐怖感。
どうしたら逃げられるんだろう・・・
気付くと、主人公の心の変化に自分も同調していたりもする。
完全に安部公房の思う壺である。
筆力の凄さ、うまさに関心する。
不思議な世界を擬似的に体験させてもらった。
ずっと新潮文庫の100冊に入っているので、読んでいない人はチャレンジしてみてください。
ただ、読むときは水のペットボトルを傍らに置いておくことをお勧めします。
喉が、渇くんだよね。