吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

透明人間の告白(上・下) --H.F.セイント

なんだか集中力低下というかテンパってる。ぐるぐるしている。
考えなきゃいけないことがいっぱいあるのに、ありすぎて整理がつかない。。。。
なんて思っていたらこの本のこと思い出して、本日、現実逃避の、じゃなくて気分転換の
読書感想第2弾を書き上げてしまった。
透明人間になりたいのか?

これも随分前に読んだ本なので詳細は忘れているのですが、
誰もが一度は考えたことがあるんじゃないでしょうか。
透明人間になりたいなあ、と。
ある日偶然そうなってしまった男の話です。
分野としてはSFになるのか・・・判断ができない。


「BOOK」データベースより引用
ウォール街の証券マン、ニックは、偶然巻き込まれた事故で突如“透明”になってしまった。
透明になったら無限の自由が手に入ると思っているあなた、ちょっと待って下さい。
透明な人生は決して楽ではありません。
食事は?買物は?生活費は?でも見えても見えなくても、人は生きていかねばなりません。
透明人間の苦難と哀しみの底から、不透明な現代が浮び上がってくる秀逸な作品。


そう、これを読むとリアルに透明人間の苦労がわかるのだ。
透明になったからといって壁を抜けられたり、存在がなくなったりするわけじゃない。
当たり前なんだけど、真剣に考えてみると色んな問題があることがわかる。
簡単に透明になりたいなんて思っちゃいけないのだ(笑)

特に印象に残っているのは食事のこと。
普通に食べると食道を通っていくモノが見えてしまうっていうのは結構グロイよな~。
食欲なくすよね。

持ち物だって透明じゃないといけない。

結局ずっと目立たず、静かに生活していくしかないのである。
いくら出不精な人でも、この不自由さには相当マイってしまうに違いない。

まあそのあたりの苦悩や苦戦している様子がリアルに描かれているのだが、
それをコミカルに書いているのでスラスラと読みやすかったし面白かった。
ただ、文庫本で上下巻なんですが、長すぎるかな。
もう少しテンポ良く短めにしてくれたらより面白かったんじゃないでしょうか。

これ読むと透明人間にはなりたくないなと、面倒くさがりの私は思ったものです。


そういえばこれの映画があったはずだけど見てません。

トータル・リコール」を撮ったバーホーベン監督の透明人間映画「インビジブル」は
正直なところ期待はずれだったので、やっぱこの手の作品は見なくて正解かな。

むしろ昔の白黒映画の包帯を解いていくと透明人間が現れるってほうが面白かったかも。

あ、「あ・ら・わ・れ・ないのが、と~めい人間で・すー」 だった(笑)




現実逃避、いや気分転換終了します!!