有吉佐和子といえば多くのベストセラーを生み出した人ですが劇作家としても評価の高い人ですね。
「笑っていいとも」の番組ジャックの記憶は鮮明に残っています。
「笑っていいとも」の番組ジャックの記憶は鮮明に残っています。
「複合汚染」 「開幕ベルは華やかに」の2冊しか読んでいませんが、
若い頃に読んだきり他の作品にはあえて手を出しませんでした。
正直他の作品には興味がもてなかったこともありますが、それよりも、読んだ2冊がとても面白かったので、
自分にとってはこれ以上楽しめる有吉作品は無いんじゃないかと思ったからです。(根拠はありません)
若い頃に読んだきり他の作品にはあえて手を出しませんでした。
正直他の作品には興味がもてなかったこともありますが、それよりも、読んだ2冊がとても面白かったので、
自分にとってはこれ以上楽しめる有吉作品は無いんじゃないかと思ったからです。(根拠はありません)
そろそろ他の代表作を読んでもいい頃かなあ、と思いはじめているのですが。。。
今更ながらというか、今だからこそ「恍惚の人」とか読んどいたほうがいいんではないかなんて思っています。
今更ながらというか、今だからこそ「恍惚の人」とか読んどいたほうがいいんではないかなんて思っています。
ストーリーを本から引用しますと。。。
八重垣光子と中村勘十郎の二人の花形スターが演ずる帝劇の特別公演は、連日大入りを続けていた。
ある日、誰も番号を知らないはずの貴賓室の電話のベルが鳴った。
「二億円用意しろ。さもないと大詰めで八重垣光子を殺す!」
--帝劇の華やかな舞台の裏で進行するもう一つのドラマ。
演劇界に生きる人々のすさまじい確執と愛憎の人間模様をミステリ・タッチで描く
最後の書き下ろし長編。
ある日、誰も番号を知らないはずの貴賓室の電話のベルが鳴った。
「二億円用意しろ。さもないと大詰めで八重垣光子を殺す!」
--帝劇の華やかな舞台の裏で進行するもう一つのドラマ。
演劇界に生きる人々のすさまじい確執と愛憎の人間模様をミステリ・タッチで描く
最後の書き下ろし長編。
ミステリー小説、推理小説に分類されるのですが正直なところそんな印象はほとんどありません。
それよりも演劇界の大女優として描かれる八重垣光子と、
彼女を取り巻く人たちや演劇界の描き方がリアル感があって、とてもすばらしい。
それよりも演劇界の大女優として描かれる八重垣光子と、
彼女を取り巻く人たちや演劇界の描き方がリアル感があって、とてもすばらしい。
なにせ八重垣光子のアクの強さ、大女優としてのプライドの高さは半端ではない。
絵に描いたようなわがままっぷりなのですが、私にとって、読んだ当時の大スターに対するイメージは
大体こんなもんだろうなって感じでした。(やっぱり根拠はありません)
今はこんな印象を受ける大スターって、浮かびません。
絵に描いたようなわがままっぷりなのですが、私にとって、読んだ当時の大スターに対するイメージは
大体こんなもんだろうなって感じでした。(やっぱり根拠はありません)
今はこんな印象を受ける大スターって、浮かびません。
有吉作品は多くのドラマ化、映画化がされているように、演出の仕方を心得ていると言うのか
映像が浮かぶような文章でグイグイと私をひきつけ、演劇の舞台裏に連れて行かれたような気分になる。
このあたりの流れはさすが。
映像が浮かぶような文章でグイグイと私をひきつけ、演劇の舞台裏に連れて行かれたような気分になる。
このあたりの流れはさすが。
犯人もわかり、事件の謎解きも終わり、本来ならばそこで終了してもよさそうなものですが、
この作品の面白さはそこにはありません。
この作品の面白さはそこにはありません。
最終章が秀逸なんですよね。
文化勲章を受けた八重垣光子が、受賞後、恩師である映画会社会長(故人)の家へ受賞の報告に行く。
焼香し、仏壇のまえにたたずみ、報告を済ませた直後の台詞が、凄い。
この大女優が、なぜ大女優たりえるのか、全てを表すこの短い台詞に、ゾゾッとした記憶があります。
文化勲章を受けた八重垣光子が、受賞後、恩師である映画会社会長(故人)の家へ受賞の報告に行く。
焼香し、仏壇のまえにたたずみ、報告を済ませた直後の台詞が、凄い。
この大女優が、なぜ大女優たりえるのか、全てを表すこの短い台詞に、ゾゾッとした記憶があります。
有吉佐和子恐るべし。
ドラマ化もされていますが見たような見なかったような、その程度の記憶しかありません。
多分見たと思うのですが・・・・誰がでてたっけ?って感じです。
多分見たと思うのですが・・・・誰がでてたっけ?って感じです。