イギリスの片田舎で過ごした少年期、ロンドンでの公務員生活、そしてイギリス空軍の技術士官としてレーダー開発に従事した6年間…
やがてSF界の巨匠となるアーサー・C・クラークのかたわらには、常にパルプ雑誌『アスタウンディング』と驚異に満ちた短篇の数々があった。
SFと宇宙科学への関心で結ばれた様々な友人たちと交流した黄金の日々を、ユーモア溢れる筆致で生き生きと描いたファン待望の自伝的エッセイ。
やがてSF界の巨匠となるアーサー・C・クラークのかたわらには、常にパルプ雑誌『アスタウンディング』と驚異に満ちた短篇の数々があった。
SFと宇宙科学への関心で結ばれた様々な友人たちと交流した黄金の日々を、ユーモア溢れる筆致で生き生きと描いたファン待望の自伝的エッセイ。
基本はクラークが子供だった時から読んでいたSF雑誌「アスタウンディング」の掲載作品や雑誌自体への
感想や思い出を語るエッセイです。
イギリス空軍時代に通信やレーダーなどに関わる経歴もあり、その知識も作品に反映されているのでしょう。
時に力をこめて語られる科学的知識には圧倒されます。
作家としての矜持や時には自らを引き合いに出して親交のあった編集者や作家を
皮肉やユーモアを交えて熱心に語る姿が目に浮かぶよう。
クラークという人物には気難しいイメージを勝手に持っていたが、茶目っ気タップリの少年のような
一面が垣間見れ、少しばかりイメージが変わりました。
SFの揺籃期の只中にいた大御所の目線は一般読者には伺いしれないものばかりで楽しめました。
思わぬところで出てきて参考になりました。
クラークが評価していたり影響を受けた作品はやはり読みたくなるし、クラーク本人の作品は
思い起こしてみると案外読んでいないので読みたくなってしまいました。
特に「2001年宇宙の旅」も映画でしか観ていないので、いずれシリーズ制覇を果たしたいものです。
いや、その前に「幼年期の終り」を再読したいですね。