吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

オヨヨ島の冒険 --小林信彦

ビバ!オヨヨ!

 

ついに再読を果たしました。ありがとう、恩田陸さん!
懐かしい、嬉しい、よくぞ復刻してくれました!
書店で見かけた途端買ってました。
以前、「怪物がめざめる夜」で書いたのですが、
子供の頃に熱中してたんです、オヨヨシリーズ(笑)



ウェブカドカワより引用

 

あらゆる笑いをミックスした、抱腹絶倒の傑作コメディ!

 

あたしの名前は大沢ルミ、小学5年生。学校からの帰り道、変な外国人にさらわれかけ、
その翌日、今度はヒゲゴジラこと、うちのパパが誘拐された。
あたしたち一家を狙う秘密組織って? オヨヨ大統領の正体は?



角川文庫の創刊60周年記念企画をやっていることに最近気付いたのですが
作家さんが編集長となって6冊の本をお奨めしています。
(気持ちよさげに飲ってるねえ、恩田さん!)
で、恩田さんが編集長の回だったんですが、これをきっかけに絶版となっていた本作が復刻したのかな?



子供向けの作品ですし、古臭いドタバタ小説を大人が読んでも面白いか?
いや子供でも古いギャグにキョトンとしてしまうよな。
ひょっこりひょうたん島みたいな感じだしね。それもわからないか(笑)
だいたい先生に悪戯しようと「500円札」を使うんだけど、今の子供は知らないよね、500円札って。
いやいや、かえって新鮮に思うのか?

 

だから思うんですけど、この作品は、
「かつて読んだことがあってこの本を手許には残していない人」
が、対象読者なんじゃないかと思いました。

 

個人的には凄く楽しめました。
懐かしいギャグや人物名や映画が出てきます。あのころ一世風靡したハレンチ学園とかもね(笑)
それを楽しむのも有りなんですが、子供の頃この作品を読んでこんな言い回しで楽しんだり、
こんなシーンでドキドキしたなあと思った自分を思い出して楽しんだ、というのが正直な気持ちです。
読んだときの部屋の雰囲気や空気みたいなものを思い出して楽しめた気がするんです。
歳を重ねるといろんな読み方ができるんですね(苦笑)

 

このシリーズは全部出るのでしょうか。できればお願いしたい。
売れないと難しいでしょうかねえ。。。。
あと、昔は本文に挿絵があった気がするんだけど、記憶違いでしょうか。



本作は恩田さん同様、私の読書の初期作品としてとても大切な本です。
やっぱ同年代なんだねえ!!
感謝をこめて、ユージニア、買ったからね!!
とりあえず一緒に乾杯したい気分です(笑)



ああ、恩田さんの名前ばかり出てきて恩田さんの作品みたいですが、
オヨヨシリーズは「小林信彦」さんの作品ですので念のため(笑)