著者:森見登美彦/有栖川有栖/京極夏彦/恩田陸/佐藤哲也
/北野勇作/飴村行/矢部嵩/伊坂幸太郎/阿川せんり
出版社:光文社
このアンソロジーのシリーズはすでに何作か出ているようだが、
ようやく自分好みの作家さんたちの登場で初読みです。
森見登美彦の企みで(いや、お願いで)「美女と竹林」をテーマとした10人の作家による競作。
読んだことが無い作家さんもいたが、新しい出会いがあればと思い、読む。
読み慣れた作家さん以外では飴村行に期待。
で、結局、森見登美彦、有栖川有栖、京極夏彦、恩田陸、伊坂幸太郎という
安定感たっぷりの作家さんたちが楽しめたという結果。
飴村行の「東京猫大学」は期待していた分、どこに向かうんだ?
って感じでちょっとマイナス。
久しぶりに読んだ恩田陸のちょっとホラーっぽい雰囲気は好み。
有栖川有栖、京極夏彦はほぼ読んでいない作家さんだがとても読み易く、
設定が似ていたので後から思い出すと区別がつかなくなりそうだが
短いながらグッと引き込まれる巧さがある。
伊坂幸太郎の相変わらずとぼけた感じの登場人物たちの会話や展開は、らしさ全開。
初読みの矢部嵩の異様な設定はさりげなく読んでいていいのだろうか?と
思いつつさらっと読めた自分がヤバいのだろうか。
あとの作家さんの作品はすぐに記憶が薄れてしまって申し訳ないのだが、
あまり印象に残っていない。
唯一、佐藤哲也の作品は読んでいて病んでしまいそうな文体に
もう読まない作家さんになるだろうと思う。
「宮内悠介リクエスト! 博奕のアンソロジー」も同時に出ていたみたい。
参加してる人の名前を見たらそちらも読まないといけないなと思い購入しました。
2020/4/1読了