著者:全卓樹
出版社:朝日出版社
サブタイトルは
「物理学者が語る、すばらしく不思議で美しい この世界の小さな驚異」
久しぶりに内容を引用します。自分の言葉ではうまく説明できないので。
内容(「BOOK」データベースより)
流れ星はどこから来る?宇宙の中心にすまうブラックホール、真空の発見、
じゃんけん必勝法と民主主義の数理、世論を決めるのは17%の少数者?
忘れられた夢を見る技術、反乱を起こす奴隷アリ、銀河を渡る蝶、理論物理学者、とっておきの22話。
とても読み易く、さっと読めばすぐに読み終えてしまう22の短い文章ながら、
実は様々な分野の知識がとても美しく凝縮された内容のため、
じっくりと、繰り返し読み込むと、次々と美味しい味が湧きだすかのよう。
文体も心地よく、とにかくあっという間にその世界観に取り込まれていくのが
気持ちいい。
こんな読書体験はなかなかないと思う。
じっくり読んでもよくわからないこともあるが、分からなくてもなぜか楽しい。
薄い本なので2回、気になるものに関しては3回、いや4回と読みなおした。
宇宙に思いを巡らし、ハキリアリの生態に驚き、多数決の話しに目を
白黒させられながら読み終えるたびにまた読み直したくなる連鎖。
図書館で借りた本だが、今は購入して手もとに置いておきたいと思っている。
検索をかけながら、それをきっかけに出会うであろう本を読み、
この作品をもっと自分の中に取り込むために。
2020/7/16読了