吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

ナポレオン狂--阿刀田高

心に残っている本を掘り起こして、簡単な感想を書いていきます。
実は本の整理をするのが目的なので、たいした感想は書かずに気長に掘り起こします。

ということで、阿刀田高を一発目に持ってきたのですが、
単純に「あ」から始めようと思っただけです。

手持ちの阿刀田高の本を数えたら24冊あった。
その中で、これが一番印象に残っている。
短編集だからいくつかの作品で構成されているのだけど、
いずれも日常の中にある恐怖や奇妙なできごとをサラッと書いている。
内容には触れませんが、そのなかでも表題作は最高傑作だと思います。
同じ収録作「来訪者」も結構怖い話しで印象的でした。

今となっては現実のほうが怖いかもしれないけど・・・
「最近よくある話だよね」なんて思うこともありそうで、
阿刀田作品を読み返すと違う恐怖を味わいそうだ。