吉祥読本

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フレドリック・ブラウン傑作集 --フレドリック・ブラウン

ロバート・ブロック編 星新一

「闘技場」「イメージ」「事件はなかった」「忠臣」「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」「人形芝居」「黄色の悪魔」「最初の接触」「ジェイシー」「狂った星座」「回答」「ギーゼンスタック一族」「鏡の間で」「ノック」「反抗」「星ねずみ」 「雪女」「不死鳥への手紙」「任務完了」「エタオインさわぎ」「おそるべき坊や」 「実験」「タイムマシンのはなかい幸福」「和解」「シリウス・ゼロ」「意図」
「ユーディの原理」「さあ、気ちがいになりなさい」「終」
短編29編収録

他の短編集とかぶるの可能性が高いため、すべての題名を記録します。
題名を書いておかないとわからなくなりそうだし。
いつものように毎日数編ペースで読んでいて、読み終わって振り返ると既に忘れている作品がある。
春だからなあ・・・

全体を通すと傑作集というだけあって、バラエティに富んだ作品たちは楽しめた。
と言いながら理解しにくいものもそれなりにあって、星新一も書いているように
言葉遊びが多いので、和訳が難しいのでしょう。
ただ、そこは訳者が星新一だけあってほどよく巧い具合に仕上げている。
この中では「狂った星座」が好きだけど、「ノック」をはじめとするいくつかの作品は星新一も似たような作品を書いているため原点を見せられた感じ。「おそるべき坊や」にはニヤリ。
「雪女」は言われてみりゃなんで今まで疑問を持たなかったんだろう、と思わされた。
「さあ、気ちがいになりなさい」は阿刀田高のナポレオン狂を思い浮かべます。オチは想像を超えてましたが(笑)
「終」のネタは割と考えた人は多いのではないか、と思ったけど実行に移す勇気が凄い?

ショート・ショートが多いので内容に言及するとネタバレなので書きませんがアイデアの宝庫みたいな作品集でした。(本当はうまくまとめられないんですが・・・・)
後に多くの作家さんに影響を与えた事は間違いないですね。