六巻に分かれているけど各巻それぞれが薄いのであっという間に読めた。
一巻にまとめればいいのにと買ったときは思ったけど、
手軽に読めてむしろこれで良かったのかもしれない。
全巻まとめて買っておいて正解でした。
展開が早くて冒険活劇とでも表現すればいいのだろうか。
とにかくあっという間に話しの中に引き込まれて予想以上に面白かった。
こんなに色々なことが次々と起きるのかと思いながらも主人公とともに
ジャングルをさまよっている感じは悪くない。
あらすじとしての着地点は予測できたものの、途中の展開は意外な連続で楽しめた。
また読後感もさわやかな感じでよかった。
他の作品では日常の中に隣り合わせて存在するホラーな世界を表現してみたり、
明らかに非日常的な展開で突き進む本作など、引き出しを色々持っているなと感じさせる。
（蛇足ですが阿刀田高に通じる引き出しもあるなと、個人的には思っています）
とにかくあまり小難しく考えず、単純に読書の時間を楽しむにはもってこいな
作品だと思います。
