何だか面白い本を読んでしまった。
こんな読後感でした。
不思議な語りかけ風な文体は最初違和感があったが、
それが効果をかもし出しているのでしょう。
慣れればむしろ、その潔さが気持ちいい。
感情移入がほとんどなく、さばさばと進んでいる感じとかもよし。
犬の相関関係が途中からわからなくなって来てしまうのだが、
メモを取りながら読むと、リズムが崩れてしまうので好きではない。
(中学時代にアガサ・クリスティの「アクロイド殺人事件」
で失敗して以来、やらないことにしているというのもあります)
特にこの作品は勢いが大事なので、
創刊関係が多少曖昧でも面白さにさほど影響しないと思う。
作品的に、優れているかは別にして、この発想力とエネルギーは評価している。
こんなタイプの本はそうそう出会えないと思うし、読んでよかった。