吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

日本SF全集・総解説 --日下三蔵

SFを特に好きな分野だとは思っていないのですが、作家的にはSFに分類されている人は
何人か読んでいます。
この本は架空の日本SF全集を作るという、SFマガジンで連載してい企画らしいのですが、
時系列で日本の代表的なSF作家の、代表的作品の目録みたいになっていて思わず買ってしまいました。
読むというより、辞書的に使う感じでしょうか。

 

この本では43人のSF作家が第一期~第三期に分類されています。
うち1/4の作家の作品を読んでいるのですが、それが多いのか少ないのかはわかりません。
また知らない作家も沢山いました。特に第二世代はかなりわからない。
個人的にはここで読んでいる作家を、SF作家として意識していた人は少ないです。
多分自分の中にあるSF作家の定義がずれているからだと思うんですが、
冒険小説とか怪奇小説とかと融合してることのほうが多いからかなあ。
今は特にSFがライトノベルと融合しているのではないかと感じてます。
ライトノベルという分野も裾野が広そうでわからないですね。。。
そういってしまえばミステリとかも曖昧か。

 

本書で出てくる作家のうち読んだ作家を挙げてみると・・・

 

一期 星新一小松左京眉村卓筒井康隆豊田有恒半村良
    別冊扱いで安部公房佐野洋
二期 田中光二かんべむさし
三期 夢枕獏栗本薫(名前を知ってる率は上がるのですが読んでない人ばかり・・・)

 

簡単ながらセレクトされた本や候補だったけど選をもれた本の解説もしてくれているので、
フムフムという感じ。どんな感じだ?

 

私のブログでも感想を書いた作品が3本含まれていたのでちょっとうれしい。
星新一ボッコちゃん田中光二わが赴くは蒼き大地栗本薫ゲルニカ1984年の三人。
栗本薫の「ゲルニカ~」は、本書のリストにでてくるけど、SFではないので架空全集の対象外。
星新一は全ての本を読んでいた反面、結局栗本薫のSFは一冊も読んでない。
と言っても、3冊しか読んでないんですけど。



意外とSF好きなのか?と自問中です
この本を買った時点で興味は結構あるってことかな。
外国の作家も入れるともう少し読んでるんで、外国版も欲しいな。
一杯ありそうだけど。

 

今後機会があれば読んでおこうかなって本が何冊かあったのでいずれチャレンジしたいです。