吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

ほしのはじまり―決定版星新一ショートショート --星新一(著), 新井素子(編)

半年がかりで読み終えました(笑)
色んな本を主食として読みながら、おやつのように間食しながら読んだもので。。。。
でも贅沢なおやつでしたよ。主食よりも面白かったりして(笑)

 

星新一の本(ボッコちゃん午後の恐竜)は結構読んでいますが、
ほとんど読んでいるはずの作品が含まれている本を買うのはどうかと思いつつ(結構値も張ります。。。)、
やはり買って良かったと思います。

 

どの作品も素晴らしい。好きな作品、思い出深い作品がいっぱい収録されていました。

 

この作品読んだはずだけど結末が浮かばない、というのが結構あって申し訳ないのですが、
楽しめたから許してください星センセイ。

 

何度読んでもいいものはいいのだ!と再認識。



最相葉月が書いてましたが(星新一 一〇〇一話をつくった人星新一空想工房へようこそ
彼が常に古い作品に手を加え時代からずれないように努力していたかいもあって古さをあまり感じない。
例えば「電話のダイアルをまわす」を「電話をかける」にしたりしてきたらしい。
ダイアル式の電話を見たことない若い人って、いるんだろうなあ。。。ため息がでます。

 

(ああ、昔の本と比べてどこを変えたか、検証することができるじゃないか!。。。。って、いつ?)



この本を買った目的は他にもあって、各章ごとについているエッセイ「星くずのかご」。
星新一自体が書いている裏話とかが読めるのだ。

 

そのなかに熱狂的ファンが星新一作品の全リストを作って送ってきてくれたことで
題名の重複や作品数の確認ができたってことが書いてあったんですけど、
素晴らしい読者ですねえ!!

 

星新一だってショートショートで1000以上の作品書いてりゃ把握できないことだらけですよ。
自分なんてパソコンが何台あったってまともに整理できないのに、
パソコンなけりゃお手上げって事ですよ。
それをきちんと整理してくれる人がいるなんて、素晴らしいっす。
そんな事したくなるような作品ばっかりって事っす。



話しを戻して、もうひとつ購入理由がありました。
編さんしているのが新井素子なのですが、章の終わりにやはり星新一との関わり合いに関して
文章をつけているのです。
新井素子星新一が見出した作家で 江坂遊 とともに愛弟子の一人と言われています。
ところが新井素子の作品を一作も読んだ事がないので、どんな文章を書くのか興味があったのです。

 

で、読みましたが、なんという軽さ!うーん口語体の文章!
結構いい年齢だと思うのですが、少女のような文章。。。。

 

名前だけは知っている「グリーンレクイエム」は読んでおこうかなあ、と思っていたのですが。。。
どうしようかと思案しています。
星新一が認める面白さがあるのでしょうか。。。
江坂遊は楽しめたのですが・・・

 

やっぱり自分で一度読んでから判断しようかしらねえ。



半年間、ちびちびと楽しんできた本を読み終えてしまったのは寂しいのですが、
厳しい読書をする際には(笑)、引っ張り出したいなあと思います。

 

おやつばかり食べないように気をつけないといけませんが・・・