吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

氷菓 --米澤穂信

ストーリーセラーで気になった作家、米澤穂信のデビュー作品です。
すっかりストーリーセラーの策略にはまって新しい作家さんとの出会いを楽しんでいます。

 

「BOOK」データベースより引用
いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。あるはずの文集をないと言い張る少年。
そして『氷菓』という題名の文集に秘められた三十三年前の真実―。
何事にも積極的には関わろうとしない“省エネ”少年・折木奉太郎は、
なりゆきで入部した古典部の仲間に依頼され、日常に潜む不思議な謎を次々と解き明かしていくことに。
さわやかで、ちょっぴりほろ苦い青春ミステリ登場!第五回角川学園小説大賞奨励賞受賞。



読み終わってから3週間くらい経過しているせいもあってもう頭の中には残骸しかないのですが(苦笑)
期待が高すぎたのでしょうか。。。
読んでいる最中も頭にストーリーが入って来ないことが何度かあり、ページ数のわりに読了まで時間がかかりました。
ミステリーとはいえ、大きな事件があるわけではなく、とても小さな「気になる事」を解決するという展開なので記憶に残りにくいのかもしれません。

 

「伝統ある古典部」が結局どんなクラブなのか、よくわかりませんがそれは気にしなくてもいいのかな?
シリーズものらしいけど、この路線が続くのでしょうかねえ。。
確かに古典部に在籍することになるメンバーたちはシリーズになっても持ちこたえられるような
キャラクターだと思います。
彼らの会話はたまにクスリとしてしまうような楽しみがあっていいのですが、ちょっと大人すぎます。
アルキメデスは手を汚さないと同じ位の時期に書かれたのでは?
なんて思ってしまいました。

 

33年前の文集、「氷菓」の謎を解いていますが、
そんな?榊原郁恵?みたいな感覚でしかありませんでした。
ストーリーセラーでの「玉野五十鈴の誉れ」も時代がかっていていい雰囲気だなあ、と思ったわけですが、
そこまでではないとは言え、同じような雰囲気で現代の高校を舞台にするのは違和感がありました。

 

ということで、もう一冊気になっている作品があるので、その作品を読んでこの作家さんを続けるか判断したいと思います。