吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

2005年のロケットボーイズ --五十嵐貴久

1985年の奇跡で結構楽しめたのでその流れで読みました。
リカで震え上がったのは置いといて(笑)

 

双葉社Webサイトより引用
梶屋信介は都内の工業高校に通う17歳。ちょっとしたことから人工衛星をつくることになった。
といってもそんなの絶対ムリ!
なので仲間を集めたがその仲間が揃いも揃って変わり者ばかりときた……。
――冴えない毎日を冴えない気持ちで送っていたおれたち。でも、何かやらなきゃ何も変わらない。
落ちこぼれ高校生たちが繰り広げる、たっぷり笑えてちょっぴり泣ける青春小説。



ノリは「1985年の奇跡」と近いです。高校野球からロケット(キューブサットという小さな人工衛星
作りに置き換えただけ。
でもこういう能天気な作品は大好きです。
しんどい師走を勢いで乗り切るためには何も考えないで読めるこんな作品がいい。

 

出てくるキャラクターは「1985年~」同様、変なやつらが多い。
都合よく「キューブサット作り」に有用なメンバーが揃います。
一見不必要なメンバーもいるのですが、実は重要な役割があったりします。
そう、何から何まで色々あっても結局全てが都合良く展開します。
でも、それでもいいんです。
仲間っていいなあ、って思えるんです。

 

彼らが不可能と思える目標に、適度に全力で、泣きながら、笑いながら、怒りながら、
そして協力しながら向かっていく姿が爽やかでいいんです。
なんか元気出るんです。。
若いっていいなあ、じゃなくて、グダグダ言わずに、とにかくやってやろうじゃないか!
と思わせてくれるんです。

 

能天気なストーリーですが、ちゃんと押さえるとこ押さえてます(笑)
「引きこもりで数学の天才」の「レインマン」が、リーダー「梶屋信介」の「引きこもりの父親」に
協力を訴えるシーンには思わず涙が浮かんでしまい、危ないところでした。



元気が欲しい時に、軽~いノリで励ましてくれる作品って嬉しいですね。

 

乗り越えるぞっ!!