吉祥読本

読書感想。面白そうな本なら何でも読みたい!

赤×ピンク --桜庭一樹

「BOOK」データベースより引用
東京・六本木、廃校になった小学校で夜毎繰り広げられる非合法ガールファイト、集う奇妙な客たち、どこか壊れた、でも真摯で純な女の子たち。体の痛みを心の筋肉に変えて、どこよりも高く跳び、誰よりも速い拳を、何もかも粉砕する一撃を―彷徨のはて、都会の異空間に迷い込んだ3人の女性たち、そのサバイバルと成長と、恋を描いた、最も挑発的でロマンティックな青春小説。


三人の少女ファイターの話し。。。
予測はしていましたが、やはり思ったとおりの読後感でした。
今まで読んだ桜庭作品の中でもかなりラノベ色が強いのはもともとラノベだったから仕方がないのだが、3人の少女(成人もいるけど)に対する理解は、ほぼ出来ませんでした。
今までの桜庭作品は、自分としてはできるだけフラットな気持ちで読むように心がけてきたつもりだし、まあ、ある程度まで評価できたつもりなのですが、残念ながら今回は・・・
できるだけ良いところを見つけようという姿勢で臨んでいるつもりなのですが
読後、時間を置いてもポジティブな感想が書けそうもないので諦めました。

 

あ、三人目の少女、皐月の章での皐月とバイト先の店長のオッサンとの会話は面白かったと思います。映画の話とか、本の話しとかは興味深いです。
あと、桜庭さんの心情みたいなものが不器用な形で剥き出しに出ているようにも感じます。ラノベ時代とその後の作品との橋渡し的役割を果たす作品なんでしょうね。

 

本作品は、完全に年齢コードに引っかかったのでしょう。入場を断られた気がします。
あとは若い人同士で・・・って、感じで退場したいと思います。
そうですね、そもそも入場できてませんでした。

期待で目いっぱい膨らんでいる「赤朽葉家~」を読む前に、クールダウンするには
ちょうどよかったのかもしれません。。。