小路さんの作品らしい、心温まる雰囲気がいっぱいの作品でした。
大学生の圭司は公園で偶然に出会った初島という男から、自分の妻の百合香と子供を尾行し
写真を撮って欲しいと頼まれる。都内の公園を散策する親子を撮り続けるうちに彼女に魅かれて行く・・・
大学生の圭司は公園で偶然に出会った初島という男から、自分の妻の百合香と子供を尾行し
写真を撮って欲しいと頼まれる。都内の公園を散策する親子を撮り続けるうちに彼女に魅かれて行く・・・
登場人物の持つ、思いやりや暖かさだけだはなく、それぞれの人物が持つ心の中の陰りも描かれる。
「バンドワゴン」というより、感覚的には「ホームタウン」で感じた印象に近いと思います。
ただ、優等生たちの話しっぽくてこそばゆい感じでした。
みんないい人だなあ、と思うのですが現実に置き換えると嘘臭さも感じます。
バンドワゴンも良い人たちばかりなのに、そんな印象はありませんでした。ホームタウンも然り。
なのにこの作品は読んでいて距離感を感じるのは、なぜなんでしょう。
読むタイミングが悪いのかもしれません。
「バンドワゴン」というより、感覚的には「ホームタウン」で感じた印象に近いと思います。
ただ、優等生たちの話しっぽくてこそばゆい感じでした。
みんないい人だなあ、と思うのですが現実に置き換えると嘘臭さも感じます。
バンドワゴンも良い人たちばかりなのに、そんな印象はありませんでした。ホームタウンも然り。
なのにこの作品は読んでいて距離感を感じるのは、なぜなんでしょう。
読むタイミングが悪いのかもしれません。
それでも響いてくるパートは、ちゃんとありました。
圭司の友達が起こした傷害事件における、被害者と加害者のくだりはホロリとしました。
このあたりは小路さんの真骨頂ではないでしょうか。
圭司の友達が起こした傷害事件における、被害者と加害者のくだりはホロリとしました。
このあたりは小路さんの真骨頂ではないでしょうか。
この作品に公園がいくつか出てきますが、実はその中のひとつの公園の脇に住んでいます。
この作品を読み終わった日(もう一週間以上経っていますが)、いつものようにその公園を散歩していました。
乳母車に赤ちゃんを乗せた若い夫婦に「スミマセン、シャッターを押してもらえませんか?」
と声をかけられました。
以前記事にした事があるんですが、なぜか声をかけられやすいオッサンらしく(笑)
今年も2ヶ月に一回ペースで声をかけられています。
ファインダー越しに見る親子のニコやかな表情は、こちらの気持ちもホンワリとさせてくれるものでした。
読み終わった直後だったこともあり、主人公の圭司の気持ちが少し理解できたような気がしました。
こんな偶然の要素に救われた作品でもあります。
この作品を読み終わった日(もう一週間以上経っていますが)、いつものようにその公園を散歩していました。
乳母車に赤ちゃんを乗せた若い夫婦に「スミマセン、シャッターを押してもらえませんか?」
と声をかけられました。
以前記事にした事があるんですが、なぜか声をかけられやすいオッサンらしく(笑)
今年も2ヶ月に一回ペースで声をかけられています。
ファインダー越しに見る親子のニコやかな表情は、こちらの気持ちもホンワリとさせてくれるものでした。
読み終わった直後だったこともあり、主人公の圭司の気持ちが少し理解できたような気がしました。
こんな偶然の要素に救われた作品でもあります。