吉祥読本

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最初の悪い男

著者:ミランダ・ジュライ
翻訳:岸本佐知子
出版社:新潮社

 

43歳独身のシェリルと20歳の巨乳で足の臭い上司の娘、クリーの共同生活は過激で噛み合わず、どう展開するのだろう。

その一点の興味だけで最後まで読み切った。
ほぼ妄想だらけで何事においても痛いシェリルと、別の意味で痛いクリーのコミュニケーションはすれ違ってばかりだが、赤ん坊をきっかけに関係性が変わってくる流れ。
正直なところ妄想の連続に馴染めず、キャラクター的にも共感できずで微妙な読書だった。
登場する男たちにも共感できないし。で、最初の悪い男って誰なんだろう?
数こそ読んでいないが短編は面白かったし評価は高い作品のようだったので、合わずに残念。

 

図書館本ですが、予約してからかなり待たされました。
思っていたよりも人気があるようです。
初長編らしいですが、よくこの展開をあれだけ長く描けるのか、凄いなあと、いい意味で感心しています。
この作品を書き上げるには相当パワーが必要だったろうなあと想像できます。


2019/6/27読了